Switch news

知っておきたい世界のニュース

トルコ・シリア大地震、死者が2万人に及ぶ可能性:WHO

トルコ・シリア大地震、死者が2万人に及ぶ可能性:WHO
Twitter/Abier

2月6日午前4時17分(現地時間)、トルコ南部でM7.8の大地震が発生し、多くの建物が倒壊、多数の犠牲者が出ている。

 

建物4748棟が倒壊

 

震源はトルコ南東部のガジアンテプ市と考えられており、トルコとシリア当局の発表によれば、2月6日時点で死者が3800人に及んだという。またケガ人も1万4000人以上出ているそうだ。

 

この地震では建物4748棟が倒壊し、瓦礫の中から7840人が救出されたと発表されている。

 

しかもまだ倒壊した建物の中に、数多くの人々が取り残されていると考えられ、懸命の救助活動が行われている。

 

死者数が2万人以上に上る可能性

 

しかし死者数が2600人と推定された時点で、世界保健機関(WHO)の欧州担当上級緊急事態管理官のキャサリン・スモールウッド氏は、「死者数が2万人以上に上る可能性がある」と述べたという。

 

スモールウッド氏はメディアに対し、「さらなる倒壊の可能性があるため、最初の数字(死者数など)が8倍になることはよくあることです」とした上で、次のように述べた。

 

「残念ながら、私たちは地震で、いつも同じ出来事を見ています。それは、死者や負傷者の数の最初の報告が、その後の1週間でかなり増えるということです」

 

SNSに投稿された地震の状況

 

SNSにはすでに多くの被害を伝える動画などが投稿されている。下はトルコの町、Şanlıurfaでの様子。余震で建物が倒壊する様子が映っている。

 

 

トルコの町、Elbistanでの様子。ここも大きな被害が出ている。

 

 

トルコの町、Malatyaにある巨大な建物が倒壊する瞬間。

 

 

こちらはトルコにある2000年以上も前に建てられたGaziantep城、地震前の姿。

 

flickr_Andreas Kontokanis

 

しかし地震後は、壁の一部が大きく崩れている。

 

 

トルコの町、Kahramanmaraşの様子。

 

 

シリアでも大きな被害に遭っており、下はアパートが崩れている様子。

 

 

トルコ南部にあるHatay空港も、滑走路に段差ができている。

 

 

現時点で欧州連合(EU)からは10以上の捜索救助隊が動員され、アメリカやイギリス、カナダ、イスラエル、ロシア、中国などの国々が支援を提供する準備を進めているという。

 

日本も、行方不明者の捜索・救助活動を実施するため、国際緊急援助隊・救助チームを派遣することを決定。救助チーム先発隊は、2月6日夜に現地に向けて出発した。(了)

 

出典元:The Guardian:Turkey and Syria: at least 3,800 people confirmed dead after major earthquakes with number set to rise – latest updates(2/6)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top