写真加工なしで、メイク道具を使用して描かれたリップがすごいと話題に
Photoshopを使用せず、実際のメイク道具を使って描かれたリップがすごいと話題になっている。
理由はより難しいキャンバスに挑戦するため
リップをはじめとするメイク関連の広告といえば、Photoshopを多用したものが一般的だ。
しかしメイクアップアーティストのAndreaさんが自らの唇を利用して手掛けるリップの写真は、完成度が非常に高いにもかかわらず、一切写真加工が行われていないという。
下は動画となる。
2014年からメイクアップアーティストとして活動する彼女は、絵画や彫刻など、アートを施すことが出来るものであれば何でも好きだと語る。
一方、なぜ自らの唇にアートを施すようになったかについては、「より難しいキャンバスを用いて挑戦したかったため、自らの唇にアートを施すようになりました」と述べている。
制作にはメイク道具と筆を利用
彼女が作品の制作の際に使用するのは、リキッド状のリップスティックやアイライナー、先の細い筆などのアイテムだ。
彼女はこれらを用い、写真加工なしでオリジナルのリップ写真を制作しているという。
「これらの写真を制作するため、画材店に売られている細かい筆を用いるのがお気に入りです」と語るAndreaさん。
制作にかかる時間については「リップの塗布のみにかかる時間は1~2時間ほどですが、その難しさや細かさによって左右されます」とする一方、構想から修正、写真の編集まで含めると、全体で最大6時間程度かかるという。
しかしこれはあくまで全てが予定通りに進んだ場合であって、何等かのミスが発生した際には、これ以上の時間を要することもあるようだ。
Andreaさんは「リップの塗布に苦労して2時間もの時間がかかった後、カメラが正常に作動しなかった際には非常にいらいらします」としている。
さらにリップの写真を撮影する前にアートが崩れてしまうことを防ぐため、Andreaさんは写真撮影前に夫に話しかけることすらできないという。
修正の際にのみPhotoshopを用いる
またリップのデザインにおいては一切写真加工を用いていないとするAndreaさんであるが、その一方で細かな修正の際には必要となればPhotoshopを使用することもあるそうだ。
Andreaさんは「写真撮影の前には人の手でできる限り完璧に行おうとしており、写真の編集は(それでも不可能な作業に)制限しています」といい、写真を美しく見せるための妨げとなるような汚れや筆から抜けた毛などは修正を行っているという。
さらに時には写真をより活き活きとしたものにするために、Photoshopを利用することもあるそうだ。
Andreaさんが手掛けた約900にも及ぶ作品の数々は、彼女のインスタグラム上で公開されている。
興味がある方はそちらも併せてご覧になってみてはいかがだろうか。(了)
出典:MarieClaire.com:No, This Lip Art Isn’t Photoshopped—They’re Actual Paintings(4/3)