乾燥地帯のデスバレーに稀な湖が誕生、カヤックを楽しむ人も登場【アメリカ】
最近降り続いた雨により、アメリカのカリフォルニア州にあるデスバレー国立公園には、湖が出現したという。
年間平均降水量は、わずか約5cm
デスバレーは最も乾燥した土地として知られ、夏には気温が43.3℃を超えることもよくあり、年間平均降水量は、わずか約5cmしかない。
しかし先日から熱帯低気圧の影響もあり、カリフォルニア州では雨が降り続き、この地域でも1日で1年分の雨が降ったという。
このため、デスバレー国立公園内には湖が出現。SNSにも、その湖でカヤックを楽しむ姿が投稿された。
I’ve seen four natural phenomena in my life that shook me to my core & changed the way I think & dream. A full solar eclipse, a true Mojave
Desert superbloom like 2016, monarch winter roosting in Mexico, & now this… boating on ephemeral Lake Manly on the floor of Death Valley. pic.twitter.com/cqT0bJFHlw— Patrick Donnelly (@bitterwaterblue) February 19, 2024
Lake Manly, Death Valley has about 595 to go to reach historic levels, but still pretty big. Biggest we have seen in 33 years. pic.twitter.com/0rlPtzpMzT
— Basin & Range Watch (@BasinRange) February 19, 2024
4月までは美しい景色を楽しめる
アメリカ国立公園局のレンジャーであるアビー・ワインズさんは「これは非常に稀な出来事です。 通常、流入する水の量は、蒸発速度よりもはるかに少ないのです」と述べている。
またカヤックができる深さは数週間しか続かないが、4月までは湖面が空を反射する美しい景色が見られるという。
実は、昨年の8月にハリケーン「ヒラリー」がカリフォルニア州に上陸した後、10月にはデスバレーに湖が誕生していた。
しかし当時、公園内のすべての道路が鉄砲水で被害を受け、公園に通じる道路が開通するまでに2カ月もかかったという。
ただ今回は、主要道路のほとんどが開通しているので、人々が湖を訪れることができるそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Kayakers flock to Death Valley after severe rain creates ‘extremely rare’ lake(2/20)