セルビアの動物園にいる80歳の高齢ワニ、第2次世界大戦も生き延びる
飼育されているものとしては最高齢と考えられているワニが、注目を集めている。
1937年8月に動物園へ運ばれる
そのワニとは、アメリカ・アリゲーター(ミシシッピワニ)の「Muja」。彼は現在、セルビアの首都にある、ベオグラード動物園で暮らしている。
飼育員によれば「Muja」がドイツからここへ運ばれてきたのは、1937年8月、なんと第2次世界大戦前夜のことだったという。
そしてこの時の様子は、古い新聞にも掲載されており、当時「Muja」はまだ2歳だったとされ、現在は80代前半の年齢になるそうだ。
2度の絨毯爆撃を生き延びる
現在、「Muja」は滅多に動かないが、いまだに食欲は旺盛で、健康状態も良好とされている。
ただ年齢のためか、時折投げ与えられるエサをうまくキャッチできない時もあるとか。
また壊疽も患っており、2012年には右前足のカギ爪を切断する処置が施されたという。
Belgrade zoo star Muja the alligator, said to be the oldest of his kind in captivity, still draws fans 8 decades later https://t.co/gWF96Gu2ry
— dpa news agency (@dpa_intl) August 16, 2018
それでも「Muja」は強運の持ち主らしく、第2次世界大戦中にセルビアの首都を襲った2度の絨毯爆撃も生き延びたそうだ。(3度の空襲があったと伝える記事も)
この爆撃は、1度目は1941年にドイツによって行われ、2度目は1944年に連合軍によって実施されたと言われている。
しかし、これにより「Muja」の移送に関する全ての書類は失われたという。
書類が残っていれば、さらに詳しい情報が得られたかもしれないが、驚異的な生命力であることは間違いないだろう。(了)
出典元:NYPost:Alligator that survived WWII bombings still alive and snapping(8/18)
出典元:REUTERS:Muja the alligator still alive and snapping in his 80s at Belgrade Zoo(8/15)