蛇じゃないなら何?話題の動画にツイッターユーザーは当惑
見終わった後に唖然としてしまう動画が、ツイッターに出回っている。映っているものは蛇に見えるが、蛇ではない。動画の最後に正体がわかるのだが、それを見るとますます頭が混乱してしまう。
これは何だ??
「これは何だ??」という一文と共に、6月4日に投稿された32秒のその動画。最初の10秒ほどを見ると、まだら模様の蛇が岩の上を這い回っているとしか思えない。しかし、左側からゆっくりと、本体が姿を現す。5本の足を持つそれは、器用に岩をつたって水面に降りていく。
what is that?? pic.twitter.com/weeDnmHVwL
— Lydia Raley (@Lydia_fishing) June 4, 2020
動画はすでに30万回近く視聴され、450件以上のコメントが付いている。海外メディアによれば、投稿者のLydia Raleyさんが撮影したものでなく、ネット上にあるものの再投稿らしい。
コメントの多くに、当惑や、一種の恐怖が現れている。例えば、「ただの蛇であってほしかった」と言う人や、「武漢の市場で売られているものに違いない」などと言う人、「怪物クトゥルフの子供だ」と想像を膨らませている人もいた。ある人は「スネーク・スパイダー」だと、勝手に名前を付けている。
正体は「クモヒトデ」
何人かの博識のツイッターユーザーには、本当の正体が分かったらしい。それは「クモヒトデ」。Ivonneさんという人が、画像付きで説明してくれている。
The ophiuroids or ophiuras are a class of the Echinodermata edge. They have pentarradial symmetry and have a starfish-like appearance, with five arms emerging from a central disc. Surely ophiuroids and asteroids are sister groups. there is variety they are beautiful pic.twitter.com/6Oz11QQ5Xq
— Ivonne (@Ivonne88753463) June 4, 2020
クモヒトデ(ophiuroids/ ophiuras)は棘皮動物門に属する動物。5方向に放射状の対称性を持つ、ヒトデに似た形態である。中央の円盤に5本の腕がついている。当然ながらクモヒトデとヒトデは近縁種だ。種にはバラエティがあり、美しい。
Wikipediaで調べると、「今日、約1,500種類のクモヒトデ類が存在する」とある。「5本の細長いムチ状の腕」を使って「海底をはって移動する」クモヒトデは、海底に生息するため、通常人が訪れるような浅瀬では目にすることができないとのこと。多くのツイッターユーザーが、クモヒトデを初めて見て仰天したのも当然だろう。(了)
出典元:NDTV:No, That’s Not A Snake. Viral Video Leaves Many Baffled(6/23)
出典元:Wikipedia/クモヒトデ