ゾウの家族4頭が死亡、変圧器に触れて感電死【インド】
インド南東部の州で、4頭の野生のゾウが、感電死しているのが見つかった。
変圧器のそばで死んでいた
その死んだゾウが発見されたのは5月12日、場所はアーンドラ・プラデーシュ州のパルバティプラム・マニャム地区にあるKatragadda村とされている。
村人たちはその日、変圧器のそばで4頭のゾウが倒れて死んでいるのを発見したという。
感電したゾウはオス2頭、メス4頭からなる6頭の群れの一員で、残りの2頭も負傷し、森の中へ消えてしまったと考えられている。
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Four elephants, including a baby die due to electrocution at the agricultural fields in Bathili #ParvathipuramManyam dist.
The herd of six moved from Odisha to Andhra Pradesh in February 2023. @NewsMeter_In @CoreenaSuares2 pic.twitter.com/k2kA21SX21
— SriLakshmi Muttevi (@SriLakshmi_10) May 12, 2023
負傷したゾウの居場所を捜索
その後、地元住民の通報を受け、警察と森林局の職員が村に駆けつけ、調査を開始。
アーンドラ・プラデーシュ州森林局の職員は、負傷したゾウの治療を行うため、居場所を突き止めようとしているそうだ。
このゾウの群れは最近、隣接するオディシャ州(オリッサ州)から、この地域に入ったと考えられている。
近隣の州から入り込むように
実は1980年代までの約200年間、アーンドラ・プラデーシュ州には、野生のゾウが生息しているとの記録は残っていなかったという。
しかし、近隣の州で生息地が縮小したため、特に夏になると、ゾウが餌や水を求めてアーンドラ・プラデーシュ州に入り込むようになったそうだ。
その結果、ゾウが農地を荒らすことが多くなり、人間と動物の衝突が増加。先月もBandavalasa村で、牛3頭が殺され、車がゾウに押しつぶされる事件が起きている。
感電死は最大の死因
長年にわたり感電死は、インドにおける野生のゾウの最大の死因と言われており、その中には低地にある電線や壊れた電線、違法な電気柵などによる感電死も含まれるという。
先月、タミル・ナードゥ州では1カ月間に合計13頭のゾウが死亡し、そのうち6頭が感電死だったことが報告されたそうだ。
また今回の変圧器も、ゾウが触れないよう保護されておらず、その結果感電死したと考えられている。(了)
出典元:India Times:Tragic! Herd Of Four Elephants Die Of Electrocution In Andhra Pradesh(5/12)