2021年までに化石燃料の使用を禁止する!コスタリカが大胆な計画を発表


中米に位置するコスタリカの新しい大統領が将来、化石燃料の使用を全面的に禁止すると発表し、注目を集めている。

 

新大統領が演説で発表

 

新しく大統領に就任した、元ジャーナリストのCarlos Alvarado氏は5月9日、数千人の聴衆を前に演説。

 

「脱炭素社会は、われわれ世代における偉大な仕事である。コスタリカはこのことを成し遂げる最初の国の1つとならなければならない」と語ったという。

 

また大統領は先月も、2021年までに輸送分野における化石燃料の使用を終わらせる計画に着手すると宣言。輸送分野からガソリンやディーゼルなどを除去すると語っている。

 

数年以内での実現は難しい

 

実はコスタリカは、すでに電力の99%を再生可能エネルギーで生み出しているという。

 

しかし二酸化炭素の42%は車から排出され、公共交通が住民のニーズを満たせていないことから、地元の自動車産業は過去3年間で25%も成長。

 

そのため輸送分野における「炭素ゼロ」を達成するのは、非常に困難だと言われている。

 

コスタリカ人のエネルギー研究員である、カリフォルニア大学バークレー校のJose Daniel Lara氏も「数年以内に完全に化石燃料を取り除くのは、恐らく現実的ではないでしょう。しかしその計画は、目標へ向かい早い行動を実施するための、基礎を築き上げるでしょう」と発言。

 

車両機械輸入協会のOscar Echeverría会長も「輸送分野における化石燃料からの離脱への移行を、急がせることはできないでしょう。というのもクリーン輸送(電気自動車など)の市場が、今のところ発展していないからです」と述べている。

 

「世界に強いメッセージを送れる」

 

しかしエコノミストで再生エネルギーと電気自動車を推進してきたMonica Araya氏は、次のように語っている。

 

「この国ではすでに、化石燃料から急速に離れていっています。輸送分野に着目すること、これは最後の大きな困難の1つですが、これを行うことで世界に強いメッセージを送ることになります」

 

「化石燃料を除去するというのは、小さな国から生まれた大きなアイディアです、これは新しい技術の向上とともに、国際的な支援を得られ始めるというアイディアなのです」

 

化石燃料をゼロにするとは画期的だが、そもそもコスタリカで大きな批判が生じないのは、主要な石油やガスの業界がないからとも言われている。(了)

 

 

出典元:INDEPENDENT:Costa Rica to ban fossil fuels and become world’s first decarbonised society(5/10)

出典元:GREENMATTERS:Costa Rica Plans To Eliminate Fossil Fuels By 2021(5/18)