米政府が、イスラエルに追加の武器供与を承認
アメリカ政府が、イスラエルに対し追加の武器支援を承認したと、アメリカの有力紙などが伝えている。
戦闘機や爆弾を供与
ワシントン・ポスト紙によれば、アメリカ政府は数十億ドル相当の爆弾や戦闘機を、イスラエルに供与することを承認したという。
その武器の中には、1800発以上の無誘導弾「MK84(約900kg)」と、500発の「MK82(約225kg)」も含まれているそうだ。
そもそもアメリカ政府は、イスラエルに対し、年間38億ドル(約5800億円)もの軍事援助を行っている。
「これ以上爆弾を与えるな」
この動きに対し、アメリカのユダヤ系の上院議員である、バーニー・サンダース氏は次のように投稿し、バイデン政権を批判した。
「アメリカはネタニヤフ首相に、民間人への爆撃をやめるよう懇願し、次の日には市街区全体を破壊できる2000ポンド(907kg)の爆弾をさらに数千発送っている。私たちは共謀を終わらせなければならない。イスラエルにこれ以上爆弾を与えるな!」
The U.S. cannot beg Netanyahu to stop bombing civilians one day and the next send him thousands more 2,000 lb. bombs that can level entire city blocks.
This is obscene.
We must end our complicity: No more bombs to Israel.https://t.co/BqV0NkMtKa
— Bernie Sanders (@SenSanders) March 29, 2024
またカルフォルニア州のサンフランシスコでは、寄港中の補給船が、イスラエルへの武器輸送に使われるとの疑いが持ち上がり、親パレスチナのデモ参加者が港への道路を封鎖したという。
デモ参加者らは、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエル軍に、海軍の補給船「USNSハーベイ・ミルク」が物資を届ける可能性があることを懸念している。
「Arab Resource and Organizing Center」のララ・キスワニ氏は「ガザ地区の住民に対する大量虐殺を実行しているイスラエル軍に、我が国の政府が資金と物資を提供し続けるのは言語道断であり、容認できない」と批判した。
イスラエル軍がガザ市で攻撃を強める
一方、ガザ地区では3月29日にも、イスラエル軍が攻撃を強め、特に北部のガザ市では、数多くのパレスチナ人が殺害されたという。
イスラエル軍は、多くのパレスチナ人家族の避難所となっていた、ガザ市のスポーツクラブを攻撃。これにより、少なくとも15人のパレスチナ人が殺害された。
またガザ市では走行中の2台の車もイスラエル軍の攻撃を受けており、車両の1台には、ガザ地区の他の場所へ安全に支援物資を届ける任務を追っていた警察官が乗っていたそうだ。
さらにガザ地区北部のジャバリア難民キャンプでも、イスラエル軍によりモスクが爆撃され、負傷者が報告されている。
ガザ地区の保健当局によれば29日には、過去24時間で少なくとも71人のパレスチナ人が死亡、112人が負傷したという。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Deadly strike on sports centre housing displaced(3/29)