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「ウクライナ抜きの和平合意を承認しない」ゼレンスキー大統領が改めて表明

「ウクライナ抜きの和平合意を承認しない」ゼレンスキー大統領が改めて表明
X_@ZelenskyyUa

サウジアラビアで18日、米露高官の協議が行われる予定だが、それに先立ち、ウクライナのゼレンスキー大統領が発言した。

 

ウクライナは協議に出席せず

 

サウジアラビアのリヤドでは18日、アメリカの政府高官とロシアの高官とが、ウクライナでの和平案について協議する予定となっている。

 

しかしこの協議に、ウクライナ側が参加することはなく、ゼレンスキー大統領も17日、そのことを確認したとし、次のように述べた。

 

「ウクライナは、ウクライナ抜きのウクライナに関するいかなる交渉も成果のないものとみなしており、我々抜きの我々に関するいかなる合意も承認することはできない」

 

「領土の譲歩をするつもりはない」

 

リヤドの協議では、アメリカ側からはマルコ・ルビオ国務長官、中東特使のスティーブ・ウィトコフ氏、ホワイトハウス国家安全保障問題担当大統領補佐官のマイク・ウォルツ氏が参加する。

 

ロシア側からは、プーチン大統領の外交政策特使のユーリ・ウシャコフ氏と、セルゲイ・ラブロフ外務大臣が参加するという。

 

今回の協議は、米露両大統領の会談への下準備ともみなされており、早ければ2月末にもトランプ・プーチン会談が行われるそうだ。

 

ただラブロフ外務大臣は、協議に先立ち、「ウクライナに対し領土の譲歩をするつもりはない」とし、「ヨーロッパが交渉の席に着く余地はない」と述べたという。

 

2022年9月、ロシア側は一方的に、ウクライナ東部のドネツク州、ルハンスク州、南部のヘルソン州、ザポリージャ州の一部の併合を宣言した。

 

「ヨーロッパの防衛力の増強も必要」

 

一方、ヨーロッパ各国首脳も17日には、フランスのパリに集まり緊急サミットを開催。ウクライナの和平を巡って話し合いを行った。

 

会議後、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、ウクライナには力による平和、そして独立と領土保全を尊重し、強力な安全保障を約束した平和が必要であることを再確認したとし、次のように述べた。

 

「ヨーロッパはウクライナへの軍事支援の全般を担っている。同時にヨーロッパの防衛力の増強も必要だ」

 

またイギリスのスターマー首相も、会議後演説を行い、「危機に瀕しているのはウクライナの将来だけではなく、ヨーロッパ全体の存在に関わる問題だ」とし、「ウクライナの主権を守る永続的な平和だけが、プーチン大統領のさらなる侵略を阻止できる」と語った。

 

その上で、スターマー首相は、アメリカに対し、ロシアがウクライナを再び攻撃するのを阻止するために「バックストップ(防止措置)」を提供するよう求めたという。(了)

 

出典元:The Guardian:Ukraine will not accept a Saudi-talks peace deal, says Zelenskyy(2/17)

出典元:The Guardian:US must provide ‘backstop’ to deter Russia from attacking Ukraine again, Starmer says after emergency Paris summit – Europe live(2/17)

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