米・ボストン市でアジア系女性市長が誕生、歴史上初めて
アメリカ、マサチューセッツ州のボストン市で、市長選挙が行われ、初めてアジア系の女性市長が誕生した。
台湾系移民の子供
11月2日、ボストン市では市長選挙が行われ、Michelle Wu氏が、民主党市議会議員のAnnissa Essaibi George氏(アラブ・ポーランド系の女性))を破り、当選を果たした。
Wu氏は現在36歳。台湾系移民の子供とされている。アジア系アメリカ人の女性が、ボストン市の市長に選ばれることは、歴史上初めてのことだという。
Essaibi George氏もWu氏の勝利を祝福。「Michelle Wuに大きな祝福を捧げたいと思います。彼女は女性として、またアジア系アメリカ人として初めてボストン市長に選出されたのです」と述べたそうだ。下の動画はWu氏の勝利後のスピーチの様子。
2013年に市議会議員に当選
Wu氏は、シカゴからボストンに移住し、その後ハーバート大学に進学。さらにハーバート大ロウ・スクール(法科大学院)に進み、卒業したという。
2013年、Wu氏はボストン市の市議会議員に選ばれ、政治家としてのキャリアをスタート。
市議会議員としては「グリーン・ニューディール政策」を積極的に支持し、民主党の大統領予備選挙にも立候補したエリザベス・ウォーレン上院議員やアヤナ・プレスリー下院議員など、マサチューセッツ州の著名な進歩派からも支持されていたという。
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— Michelle Wu 吳弭 (@wutrain) November 2, 2021
199年間、市長は白人男性
Wu氏が市長選で掲げた政策には、米国のいくつかの都市が実施している公共交通機関の無料化、家賃安定化と家賃管理によるボストンの住宅改善、ボストン計画開発局の廃止など、進歩的な提案も含まれている。
実はボストンでは199年間、白人男性ばかりが市長になっており、Wu氏の勝利は、価値観の変化や人口の多様化を示唆しているという。
実際に現在、ボストンの人口の半分は有色人種で占められ、白人の人口は減少の一途をたどっているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Michelle Wu becomes Boston’s first woman and person of color to be elected mayor(11/3)