地球外生命体が見つかる?未知の星を探す新型衛星「TESS」打ち上げ成功


日本時間の4月19日7時50分頃、NASAの新型観測衛星がスペースX社のファルコン9ロケットに搭載され、フロリダ州ケープカナベラルにあるケネディ宇宙センターから打ち上げられた。

 

これは数万に及ぶ未知の星を観測できる新しい衛星として、注目を集めている。

 

新たな多くの星を見つけられると期待

 

今回打ち上げられた新型観測衛星とは「トランジット系外惑星探索衛星(TESS)」。この衛星は未来の研究のため、太陽系を超えて存在する数千もの系外惑星を銀河の地図に新たに書き加えることを目的にしているという。

 

下の画像は打ち上げの瞬間をとらえたもの。

Twitter/NASA
NASA TESS
NASA TESS
NASA TESS
NASA TESS
NASA TESS
NASA TESS
NASA TESS

この衛星は非常に能力が高く、4台の高性能カメラを使い、惑星が主星の前を通り過ぎる時の明るさの変化を利用するトランジット法を用いて、発見するのが難しかった微かに光る星や赤色矮性など、数十万の星を観測できる可能性があるそうだ。

 

そのため科学者らは新たな多くの星を発見できると期待しており、それらの中には地球外生命体が住む星が含まれているかもしれないとしている。NASAのSandra Connelly氏も次のように語っている。

 

「TESSとその後のミッションは、人類が宇宙の中で1人ぼっちなのかという長い間の疑問に、答えを出す助けになるでしょう。これは本当にわくわくすることです」

全天の85%を網羅する能力がある

 

「TESS」は通常の衛星に比べて小さく、長さは1.5mで直径も1.2m。打ち上げ時にはソーラーパネルが折りたたまれており、重さは362kgしかない。

 

また地球から4万5000マイル(約7万2000km)以内で、ユニークな楕円軌道を周ることになり、月の重力に引っ張られることも、他の衛星と衝突する可能性もないそうだ。

 

さらに燃料も必要なく、約2週間(13.7日)かけて地球の周りを一周するとか。

NASA TESS

現在は「ケプラー宇宙望遠鏡」が活躍しているが、TESSはその後継機として特定の恒星群を最低27日間ずつ観測し、全天の85%を網羅する予定だ。

 

運用期間は2年を予定しており、最初の1年間は南の空を観測し、翌年には北の空に移るという。

ただし「TESS」には生命体を探知する装置などは取り付けられていない。この目的は未来の望遠鏡のターゲットとなる惑星を見つけ、それを特徴づけることにあるとか。

 

新たな星が発見され、その環境が調べられて生命体の可能性が高まれば、それをもとに新たなミッションが組まれるに違いない。(了)

 

 

出典元:METRO:Nasa to launch alien-hunting spaceship aboard SpaceX rocket today(4/16)

参考:NHK:“第2の地球”を探せ!新型宇宙望遠鏡打ち上げへ(4/17)

参考:NATIONAL GEOGRAPHIC:【解説】NASAの新衛星TESS、宇宙で何を?(4/18)