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3600年前の貴重な宝飾品や武器、チェコの畑から出土

3600年前の貴重な宝飾品や武器、チェコの畑から出土
Podřipské Museum

チェコ共和国の畑で、青銅器時代の宝飾品や武器などが、考古学者らによって発見された。

 

腕輪やピン、斧などを発見

 

メディアの報道によると、それらの遺物は、チェコの首都、プラハの北西56km離れた町、Budyně nad Ohříで発見されたという。

 

それらは青銅で作られており、遺物には腕輪8個、ピン2本、斧8本、槍先1本が含まれていたそうだ。

 

考古学者らは畑で定期調査を行っている最中、金属探知機を使って、これらの宝飾品などを発見したという。

 

埋められていた理由、3つの可能性

 

ほとんどの遺物は、紀元前1600年頃、中期青銅器時代のものと推定されており、斧だけはそれより古い時代、前期青銅器時代のものと考えられている。

 

斧は道具や武器として使われた可能性があり、ブレスレットは前腕の装飾品で、ピンは衣服を留めたり、女性の髪を整えたりするのに使われたという。

 

ただなぜ、このような宝飾品などが地面に埋められていたのかは、明らかになっていない。考古学者らは3つの可能性を指摘している。

 

その1つは、神への奉納物として埋められた可能性。もう1つは、品物を製造する業者の保管場所になっていたことも考えられるそうだ。

 

そして3つ目は、危機的状況に陥り、敵から品物を隠す必要があった可能性が考えられている。

 

Říp Region博物館の准教授であるMartin Trefný氏は、次のように述べている。

 

「これらの品々はすべて、3500年前の中央ヨーロッパにおける青銅鋳造業者と加工業者の技術的進歩を物語っています。この埋蔵品の構成は、当時の戦争、工芸技術、ファッションを理解する上でも役立ちます。埋蔵品には儀式的な意味合いがあるかもしれないことを考えると、当時の宗教についても少し明らかにすることができます」(了)

 

出典元:Livescience:3,600-year-old jewelry and weapon hoard found under field in Czech Republic(7/31)

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