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羽を動かし機敏に飛び回る、虫とそっくりな新しいロボットを蘭の大学が開発

羽を動かし機敏に飛び回る、虫とそっくりな新しいロボットを蘭の大学が開発
YouTube/MAVLab TU Delft

羽のついた虫のような新しいロボットがオランダの研究者らによって開発され、その論文が9月14日に科学誌「Science」において発表された。

 

1秒間に17回も羽ばたく

 

そのロボットの名前は「DelFly Nimble」。オランダのデルフト工科大学、Micro Air Vehicle研究所(MAVLab)の研究者らにより、既製の部品を使い、通常の製造方法で作られたという。

 

このロボットの特徴は、ハエのように実際に羽を上下に動かして飛行できるという点。

 

両翼の長さは33cmもあるが、重さは29gしかなく、1秒間に17回も羽ばたくことによって空中でホバリングするための揚力を生み出すことができ、羽の動きのわずかな調整によって飛行をコントロールできるそうだ。

 

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5分間のホバリングや宙返りも

 

またこのロボットは自律して飛行することができ、バッテリーをフル充電すれば5分間のホバリングや、1km以上も飛ぶことができるという。

 

トップスピードは時速25km。機動性にも優れ、360度の宙返りやループ回転、連続で横に回転することも可能だとか。

 

このような動きを実現するために研究者らは、実際にハエの動きを調査。複雑な羽根の動きのパターンや航空力学だけでなく、敏捷な機動性を発揮する際のハエたちの感覚器官や運動神経系なども研究したと言われている。

 

そしてヴァーヘニンゲン大学の研究者と協力して飛行実験を実施。その結果、ロボットのコントロールメカニズムが非常に有効であることが証明されたそうだ。

 

またこのようなロボットの開発は、さらなる虫の飛行の研究に役立てられるだけでなく、新たなドローンの開発にも応用できる可能性があるという。

 

確かに虫とそっくりな動きをしているが、これも綿密な研究の賜物にちがいない。(了)

 

 

出典元: Delft University of Technology:Novel flying robot mimics rapid insect flight

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