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看護師が世話した未熟児、成長して医者になり同じ病院で働き始める

看護師が世話した未熟児、成長して医者になり同じ病院で働き始める
Stanford Children's Health - Facebook/Lucile Packard Children's Hospital Stanford

米国カリフォルニア州パルアルト市のLucile Packard小児病院に勤める看護師Vilma Wongさんは、28年前、1人の未熟児の男の子を担当し、無事に退院するまで世話をした。

 

今、その2人は同じ病院で働いている。

 

ベテラン看護師が新任の医師に見覚え

 

Vilmaさんはこれまでの32年間、看護師としてLucile Pachard小児病院の新生児集中治療室で働いてきた。

 

8月の始め、同じ病院にやって来た新任ドクター・Brandon Seminatoreさんを見たとき、彼女は妙な感じを受けたという。

 

2人が最初に会ったのは新生児集中治療室。保育器の側に立っていた見かけない顔のドクターに、ベテラン看護師の彼女のほうから声をかけた。

 

そして話すうちに、ドクターが28年前にこの病院で生まれたこと、さらに、彼女が担当した未熟児であることが分かった。

 

母親から担当看護師の名前を聞いていた

 

Vilmaさんは海外メディアにこう話している。

 

彼の名前を聞いた時、もしかすると、と思いました。昔、同じラストネームの赤ちゃんを担当したことを覚えていたんです。

 

人の名前を覚えるのが得意というVilmaさん。

 

それで私はこう尋ねました、ひょっとしてお父さんは警察官じゃありませんか、と。

 

すると彼は驚いて長い沈黙の後、「もしかしてあなたはVilmaさん?」と言った。

 

生まれた時わずか1044グラムの体重だったSeminatore医師は、この病院の新生児集中治療室に入っていた。当時の担当看護師の名前はもちろん知るはずがない。

 

だが、母親から話を聞いており「病院に勤め始めたらVilmaという名前の看護師さんを探してみなさい」と言われていたそうだ。

 

しかし、30年近くも前のことなので「Vilmaさんが、まさか同じ病院に居るとは思っていなかった」とSeminatoreさんは言う。

 

病院が28年前のVilmaさんとSeminatoreさんの写真を公開している。

 

 

運命は回っている

 

Seminatoreさんは、Vilmaさんとの再会を「非現実的な体験」と形容している。

 

メディアの取材に「運命は回っている、という感じがありました。未熟児で生まれた私が未熟児のケアをするドクターになり、未熟児だった私をケアしてくれた看護師とともに働いている。そう思うと不思議な感じがします」と答えている。

 

(了)

 

出典元:People:California Nurse Discovers Premature Baby She Cared for 28 Years Ago Is Now Her Colleague(9/3)

出典元:The Mercury News:She helped save his life. 28 years later, he turns up in her preemie ward — as a doctor(9/1)

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