イスラエルが「ヒズボラ」との停戦に合意するも、再びレバノン南部への攻撃を継続

イスラエル軍は6月19日、アメリカとイランとの和平合意に基づき、一旦停戦を受け入れるも、レバノン南部への攻撃を継続している。
新たな停戦の期限後に攻撃
イスラエル軍は18日の夜から19日の午後にかけて、レバノン南部とベッカー渓谷一帯に対し、激しい空爆と砲撃を行った。
この攻撃により、レバノン国内では、女性や子供を含む47人が死亡し、97人が負傷したという。
一方、「ヒズボラ」もイスラエル軍への攻撃を継続していたが、両者はカタールやアメリカ、イランの仲介により19日の午後4時を期限として、新たな停戦に合意した。
しかし期限が過ぎた後も、イスラエル軍は少なくとも12回、レバノン南部を空爆し、砲撃を行ったという。
「戦闘終結の責任はアメリカが負っている」
アメリカとイランとの間で署名された覚書では、イランに対する3000億ドルの復興計画の策定が提示され、「レバノンを含む、全ての戦線での戦闘停止」が明記されていたが、イスラエル側は停戦を守る姿勢を見せていない。
これに対して、イランのアッバス・アラグチ外相は、「レバノンを含む全戦線での戦闘終結に向けた関与と責任は、アメリカが負っている」と述べた。
イスラエルのネタニヤフ首相は、公には述べてはいないが、アメリカとイランとの間で交わされた覚書について不満を持っていると言われ、イスラエルの極右大臣らも、アメリカに対して不満を示した。
これに対し、アメリカのJ・D・バンス副大統領は6月18日、ホワイトハウスの記者会見で、不満を漏らすイスラエルの閣僚らに対し、次のように述べた。
「彼らに対し2つのメッセージを伝えたい。第一に、現時点でイスラエルに共感を示している世界で唯一の国家指導者は、トランプ大統領にほかならない。私がイスラエルの閣僚なら、世界で残された唯一の有力な同盟国を『攻撃』することはしないだろう。イスラエルを防衛してきた兵器の3分の2は、アメリカ人の手で製造され、アメリカ国民が支払った税金で賄われた」
ガザ地区でも空爆により5人が負傷
一方、イスラエル軍は停戦中であるにも関わらず、ガザ地区も攻撃しており、19日には南部のアル・マワシ地区を空爆。避難民家族が身を寄せているテントが攻撃され、少なくとも5人のパレスチナ人が負傷した。
パレスチナ保健当局は6月18日、2023年10月以来、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも7万3018人のパレスチナ人が死亡、17万3273人が負傷したと発表した。
また昨年の10月11日に「停戦」が発効して以来、1007人のパレスチナ人が死亡、3165人が負傷し、立ち入りが困難だった地域から784体の遺体が収容されたという。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel, Hezbollah agree ceasefire, says US official; attacks continue(6/19)
出典元:The Guardian:Israel and Hezbollah agree to renew ceasefire after flareup of violence(6/19)

























