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欧州宇宙機関が2025年までに月での資源採掘を目指す計画をスタートさせる

欧州宇宙機関が2025年までに月での資源採掘を目指す計画をスタートさせる
ESA

欧州宇宙機関(ESA)は月で資源開発を行うため、ロケット民間企業と契約し、準備に入ることになった。

 

2025年までに月で採掘を行いたい

 

ESAは1月20日、ロケットメーカーの「アリアングループ」と12カ月に及ぶ契約を交わしたという。

 

この契約は、「レゴリス(regolith)」と呼ばれる月の堆積層を採掘するためのミッションを、研究または準備するためのものとされている。

 

その上でESAは、2025年までに月で資源開発を行いたいと述べたそうだ。

 

YouTube/European Space Agency, ESA
YouTube/European Space Agency, ESA

月面基地建設や探査で資源開発は重要

 

「レゴリス」は月の表面を覆っており、少なくとも地中12フィート(約3m65cm)の深さまで堆積しているという。

 

それらは粘土やガラス片、鉱物、酸化鉄などの化合物が混ざったもので、特に酸化鉄からは酸素や水、燃料まで抽出できると考えられている。

 

このため今や多くの宇宙機関が、宇宙での資源採掘が永久的な月面基地やコロニーを作る上で、非常に重要だと認識しているそうだ。

 

ESAの人間及びロボット探索部門のDavid Parker博士も、次のように語っている。

 

「宇宙資源を活用することは、持続可能な月面探査にとって鍵となりうるのです。今回の研究は、次の10年、グローバルな探査計画においてヨーロッパをパートナーにするための包括的な計画の一部なのです」

 

ESA
ESA

独やベルギーの企業とも提携

 

ロケット打ち上げ専門の企業「アリアンスペース」を持つ「アリアングループ」は、すでにドイツのスタートアップ「PTScientists」と、ベルギーの企業「Space Applications Services」と提携しているという。

 

ドイツの「PTScientists」は月面ローバーのデザインと開発を手がけ、「Space Applications Services」は地上コントロール施設や通信、関連サービスを提供することになるそうだ。

 

YouTube/European Space Agency, ESA

 

ただし今回のミッションでは月に人間を送ることはしない。その代わりロボット装置をまず月に運ぶことになるとか。

 

アリアングループのCEOであるAndré-Hubert Roussel氏は「ヨーロッパが独自に主権を有した形で宇宙へアクセスすることを保証するため、そのミッションに沿って、現在または未来のヨーロッパのプロジェクトを支援していくつもりです」と述べている。

 

2025年といえばあとわずかだが、すでに着々と月を利用する計画が進められているのだろう。(了)

 

 

出典元:The Telegraph:European Space Agency wants to start drilling on the Moon in an effort to find oxygen and water(1/21)

出典元:MailOnline:Europe wants to mine the moon by 2025: European Space Agency reveals plan that could spark a new space race(1/22)

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