ガラパゴス諸島で、絶滅したと思われていたゾウガメの子孫を発見
ガラパゴス諸島にある島で、絶滅していたと思われていたゾウガメの子孫が発見され、注目を集めている。
火山付近を調査中に30頭を発見
そのゾウガメの子孫が見つかったのは、ガラパゴス諸島にあるIsabela島だ。
当時、「ガラパゴス国立公園」と非営利の保護団体「Galapagos Conservancy」のメンバー、45名がその島のウォルフ火山付近で調査を行っていたという。
彼らはそこで30頭のゾウガメを発見。それらのゾウガメは絶滅した種の血統を引き継いでいることが明らかになった。
最後の生き残り「ロンサム・ジョージ」
調査メンバーが1月31日に発表した内容によれば、30頭のうち1頭のメスのゾウガメは、以前Pinta島に住んでいた「ピンタゾウガメ(Chelonoidis abingdonii)」と呼ばれる種の直接の子孫になるという。
「ピンタゾウガメ」という種はすでに絶滅したと考えられており、最後の生き残りとされた有名なゾウガメ「ロンサム・ジョージ」も2012年の6月に死んでいる。
また他の11頭のオスと18頭のメスも、絶滅した「ガラパゴスゾウガメ(種群)」の血筋を部分的に受け継いでいることが明らかになったそうだ。
これらのカメは絶滅した種と他の種との、ハイブリッドだと考えられている。
また今回発見されたゾウガメたちは昔、捕鯨の船員や海賊たちによってガラパゴス諸島の他の島からIsabela島へと運ばれたと見られているとか。
ガラパゴス諸島には15のゾウガメの近縁種がいると考えられ、現在では2万から2万5000頭にまで増えているが、少なくとも4つの種はすでに絶滅したと考えられている。(了)
出典元:ABC News:Descendants of extinct tortoise species found in Galapagos(2/2)