次世代の新型コロナワクチンの開発に着手、1回の接種で変異株をターゲット
イギリスを拠点にしている製薬大手「GlaxoSmithKline」が、早くも次世代の新型コロナワクチンの研究開発に着手している。
変異株をターゲット、接種は1回
「GlaxoSmithKline」は、ドイツのバイオテック「CureVac」とパートナーを組み、現在新しい新型コロナワクチンの開発を始めたという。
そのワクチンは、数種類ある新型コロナの変異株をターゲットにしており、1回の接種ですむことになる予定だ。
しかしこのワクチンの研究は始まったばかりのため、2022年まで準備は整わないと考えられている。
We are expanding our existing relationship with @GSK with a new collaboration aiming to develop next-generation #mRNA #vaccine candidates for #COVID19. GSK will also support manufacturing of up to 100m doses of our COVID-19 vaccine candidate #CVnCoV.
➡️https://t.co/FCGBSM4lGm pic.twitter.com/2NLwphXXJl— CureVac (@CureVacRNA) February 3, 2021
時間との戦いが繰り広げられている
そもそもワクチンが有効に機能するかどうかは、ワクチンの種類やウイルスの変異株のタイプによる。
もっともファイザーは研究室の実験において、同社のメッセンジャーRNAワクチンが南アフリカ由来の変異株に対しても、効果の点ではほとんど違いを引き起こさないと確認したようだ。
ただイギリス由来の変異株は、ワクチンの効果を弱める可能性も指摘されている。
また現実には、製薬会社とウイルスとは時間との戦いを繰り広げており、多くの人々が感染すればするほど、ウイルスが複製される機会も増え、最終的には現在のワクチンを妨害するような方法で変異する可能性もあるという。
1億回分の製造を支援
「CureVac」はすでに、新型コロナワクチン「CVnCoV(第一世代)」を開発(現在臨床試験中か)しており、「GlaxoSmithKline」は今後、1億回分の製造を支援すると言われている。
「GlaxoSmithKline」と「CureVac」の提携は、さまざまな異なる変異株に対する「より広範な保護」を提供し、それらの変異株が将来発生した場合の迅速な対応を可能にすることを目的としているという。(了)
出典元:METRO:UK vaccine maker GSK to develop single jab against multiple new Covid variants(2/3)