【動画】リアル「はたらく細胞」!ケガを治すために駆けつける線維芽細胞が撮影された
米国の国立歯科・頭蓋顔面研究所(NIDCR:National Institute of Dental and Craniofacial Research)は、公式Twitterにて動き回る奇妙な生命体の動画を公開した。
“前輪駆動”で現場に駆け付ける細胞
5月6日にNIDCRが投稿したツイートがこちらだ。
No, it’s not a gummy bear come-to-life. This creepy-crawly creature is actually a human #fibroblast cell. A recent #NIDCR study found fibroblasts migrate using a ‘front wheel drive’ mode. Learn how the results could shed light on thwarting #cancer spread: https://t.co/Zxae8Ejafj pic.twitter.com/Na0xJ6Kbob
— NIDCR@NIH (@NIDCR) May 6, 2021
いいえ、これは命を宿したガミーベアではありません。この這いまわる奇妙な生き物は、人間の線維芽細胞です。最近のNIDCRの研究にて、線維芽細胞は“前輪駆動”にて移動することが明らかになりました。(後略)
線維芽細胞はコラーゲンやヒアルロン酸などを生産する細胞で、皺(しわ)を治療する細胞として注目を集めている。また、ヒトがケガをしたときには現場に駆けつけて傷口を癒してくれる「はたらく細胞」だ。
線維芽細胞が体を伸ばしながら、前輪駆動でかき分けているのはたんぱく質の網だ。
がん細胞の浸潤や転移の阻止につながるか
線維芽細胞の動きを明らかにしたチームは、がん細胞が同じ環境下で異なるメカニズムで移動することを突き止めている。
こうした違いへの理解を深めることが、がんの広がり(浸潤)や転移を阻止する方法の発見につながるのではないかと期待されている。(了)
出典元:NIDCR「The Creatures Crawling Within」