ガラパゴスに生息するピンク色のイグアナ、調査が行われ53匹を特定【動画】
エクアドルにあるガラパゴス諸島で、大規模な調査が行われ、ピンク色のイグアナの実態が確認された。
カメラを設置し、53匹を特定
今回の調査を行ったのは、「ガラパゴス・コンサーバンシー」の研究者たちだ。
彼らは8月の初旬から中旬にかけて、ガラパゴス諸島のイザベラ島にある、ウルフ火山でピンクリクイグアナの実態を調べたという。
調査にあたり、約30人の研究者やレンジャーなどが、約1000エーカーの広大な敷地に、カメラ・トラップを設置した。
その結果、ピンクリクイグアナを53匹特定。全てが大人のイグアナで、若い個体はいなかったそうだ。
巣は海抜1700mの地点にあった
このピンク色のイグアナは1986年に国立公園のレンジャーによって発見されており、2009年には通常のリクイグアナや、イエローリクイグアナとは異なる種であると公式に認められた。
しかし2014年以来、ピンクリクイグアナの幼体は見つかっていない。
これらのイグアナの巣は、海抜5600フィート(約1700m)の場所にあり、昼間の気温は37.8℃、地面では71℃にまで上昇するそうだ。
一方、夜は涼しくなり、気温10℃にまで低下。強い風が吹き続け、凍えるような寒さなるとか。
今回の調査では、イグアナの体についた寄生虫を食べる鳥(ダーウィンフィンチ)との共生関係や、鬱蒼とした場所で木の枝に乗り、日光を求める珍しい光景など、これまでに見たことのない行動を記録できたという。
211匹生存している可能性
ピンクリクイグアナは絶滅危惧種とされ、イザベラ島のウルフ火山付近にしか生息しておらず、今回の調査はこの種を危機から救うために行われた。
「ガラパゴス・コンサーバンシー」の研究者たちは、調査においてマーク・アンド・リカプチャー法という分析方法を使用。その結果、イザベラ島には211匹のピンクリクイグアナが残っているのではないかと考えている。(了)
出典元:Good News Network:First Galápagos Study of Pink Iguanas Reveal New Details – And Rangers Believe They Can Be Saved(9/2)