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ジェームズ・ウェッブ望遠鏡により、土星の衛星に雲の存在を確認

ジェームズ・ウェッブ望遠鏡により、土星の衛星に雲の存在を確認
YouTube/NASA Goddard

NASAのジェームズ・ウェッブ望遠鏡により、土星の衛星「タイタン」に雲が存在することが明らかになった。

 

近赤外線カメラの画像を比較分析

 

先月、惑星科学者の国際チームは、ジェームズ・ウェッブ望遠鏡で撮影された、土星最大の衛星である「タイタン」の画像データを分析。

 

ウェッブ望遠鏡の近赤外線カメラ(NIRCam)で撮影したさまざまな画像を比較した結果、タイタンの北半球に見える明るい点が大きな雲であることが判明したという。

 

またその後、まもなく、2つ目の雲も発見し、研究者たちは「大きな喜び」に包まれたそうだ。

 

NASA

高密度の大気、川や湖、海がある星

 

そもそも「タイタン」は、太陽系で唯一、高密度の大気を持つ月とされ、現在、地球以外の惑星で川や湖、海がある唯一の天体とされている。

 

しかし地球とは異なり、「タイタン」の表面の液体は水ではなく、メタンやエタンなどの炭化水素で構成されているという。

 

また大気は厚い靄(もや)で覆われており、それが地表に反射する可視光を曖昧にさせているそうだ。

 

コンピューターモデルでは予測されていた

 

実は「タイタン」の気候に関するコンピューターモデルにより、長年、太陽によって表面が暖められる晩夏の間、中北半球で雲が容易に形成されると予測されてきたという。

 

そして今回、ウェッブ望遠鏡が雲を検出したことで、この予測を裏付けることになった。

 

2019年、NASAは「タイタン」で生命を探索する『ドラゴンフライ・ミッション』を立ち上げたという。

 

このミッションでは探査機が「タイタン」の表面を調査し、「生命の構成要素」を探す予定で、ロケットは2026年に打ち上げられ、2034年に「タイタン」に到着する予定とされている。(了)

 

 

出典元:METRO:Nasa’s James Webb telescope finds evidence of clouds on Saturn’s moon(12/2)

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