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草食恐竜がさまざまな食べ方をしていた可能性、5種の顎の筋肉を分析

草食恐竜がさまざまな食べ方をしていた可能性、5種の顎の筋肉を分析
Twitter/Bálint Benke Art

草食恐竜が、実はさまざまな食べ方をし、それが進化に繋がったとする研究結果が発表された。

 

最初期の草食恐竜の顎の筋肉を復元

 

この研究が行われたのは、イギリス・ロンドンの自然史博物館とされている。

 

研究者たちは、ヘテロドントサウルス(Heterodontosaurus)、レソトサウルス(Lesothosaurus)、シェリドサウルス(Scelidosaurus)、ヒプシロフォドン(Hypsilophodon)、プシタコサウルス(Psittacosaurus.)の顎の筋肉を復元したという。

 

この5種の恐竜は、「鳥盤類」と呼ばれる草食恐竜のグループに属し、後に植物を食べるようになる恐竜の最も初期の代表的なグループだとされている。

 

研究者らはその後、噛む動作のシミュレーションを行い、復元した筋肉が発揮する力を分析した。

 

食べ方にバリエーション

 

その結果、ヘテロドントサウルスは、頭蓋骨の大きさに比べて顎の筋肉が大きく、硬い植物を食べるのに理想的な強い噛む力を持っていたことが判明したという。

 

一方、シェリドサウルスは、頭蓋骨の大きさに比べて顎の筋肉が比較的小さかったが、体全体が大きかったため、同じような噛む力を有していたそうだ。

 

このようなことから、草食恐竜が同じような食生活をしているにもかかわらず、顎の筋肉と噛む動作が異なることにより、食べ方にバリエーションがあることが判明。恐竜たちが植物を食べるために、非常に異なった方法を進化させたことが示されたという。

 

自然史博物館の古生物学者ポール・バレット教授は、次のように語っている。

 

「恐竜が、どのようにしてこれほど多くの種類に多様化したのかを効果的に理解するためには、恐竜がこれほど多様な植物を、多くの異なる方法で食べるように進化したことを知ることが重要です」

 

そもそも恐竜は単一の肉食の祖先から派生したと考えられているが、その後、ほとんどは植物を食べるように進化してきたという。(了)

 

出典元:BBC:Plant-eating dinosaurs evolved to eat differently(1/5)

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