このボールは何色に見える?目の錯覚を利用した画像が不思議
ある大学教授によってツイートされた画像が、とても不思議だとして注目を集めている。
ボールの手前にストライプが入った画像
その教授とはアメリカ、テキサス大学のDavid Novick氏だ。
彼は先日、ボールの手前に赤や緑や青のストライプが入った画像をツイート。そしてボールがどのような色に見えるか、疑問を投げかけるような投稿を行った。
A three-color confetti illusion with spheres, which appear to be yellowish, reddish, and purpleish but in fact have exactly the same light-brown base color (RGB 255,188,144). Shrinking the image increases the effect. Original png file is at https://t.co/6r2PMbLMJc. pic.twitter.com/ro1zpVxLm2
— David Novick (@NovickProf) June 14, 2019
無論、多くの人はボールがそれぞれ紫や赤、緑がかっているように見えるに違いない。しかしNovick教授は、次の投稿で種明かしをした。それがこちら。
OK, here it is… designed by @NovickProf, animation by @thehardmenpath. pic.twitter.com/T7N3H6V1pK
— thehardme (@thehardmenpath) 2019年6月16日
つまり全てのボールは元から同じ色だった。
Very nice! This neatly matches the original with the foreground stripes removed. pic.twitter.com/ZcwflVhj6O
— David Novick (@NovickProf) 2019年6月15日
周りの色も含めて認識してしまう
サイエンスライターのPhil Plait氏の分析によれば、人間が色を認識する時は、物体それ自体の色だけでなく、物体を取り囲んでいる色も計算に入れてしまうという。
言い換えれば、球体のそばを通る色が変わることによって、私たちは球体それ自体の認識まで変えていることになるそうだ。
他にも似たような錯視の例
他にも似たような錯視の例がある。例えば下の図を見てほしい。灰色の帯を見た時に、左の灰色の帯は暗く、右側の灰色の帯は明るく見えているはずだ。
しかし黒い帯を外すと、実は両方の灰色の帯は同じ色だったことが分かる。
また下の図では、Aというタイルと、影になっているBというタイルは同じ色に見えない。
しかしこれも緑色の円柱を取り除き、比べると、AとBのタイルが同じ色であることが分かる。
このような光学的な現象は「Munker-White illusion(マンカーホワイト錯視)と呼ばれ、輝度値を基にした色の情報を司る脳のプロセスによって、引き起こされると言われている。(了)
出典元:MailOnline:Can YOU tell what color these spheres are? The new optical illusion baffling the internet(6/19)