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創刊以来初、英版「VOGUE」でヒジャブ姿のイスラム教徒モデルが表紙に

創刊以来初、英版「VOGUE」でヒジャブ姿のイスラム教徒モデルが表紙に
Instagram/halima

日本でも出版されているファッション雑誌『VOGUE』。

 

今回、イギリス版の表紙にヒジャブを着けたイスラム教徒のモデルが登場し、創刊から102年の歴史上、初めてのことだとして話題となっている。

 

同誌の新編集長、エニンフル氏とは

 

同誌は昨年4月に、エドワード・エニンフル氏が編集長に就任。男性が編集長になるのは初めてのことで、また彼のガーナという出自も就任当初から注目を浴びていた。

 

エニンフル氏は同性愛者であることを公言しており、「多様性」の重要性を謳っている。

 

しかし、今年1月に女優のニコール・キッドマンとマーゴット・ロビーの2人の白人女性を表紙に起用し、他にも複数の白人女優の名前を挙げ、「ハリウッドの新しい時代」と銘打ったことで世間から批判されていた。

 

創刊初、ヒジャブ姿のモデルが表紙を飾る

 

今月発行された5月号では、9人のモデルが選ばれ、ファッションの「最先端(New Frontiers)」として紹介されている。

 

彼女たちの出身は、アジア系、アフリカ系、欧米系と皆さまざま。容姿も細い人もいればふくよかな人もおり、それぞれ個性豊かな面々だ。

 

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その中のモデルの一人、ハリマ・アデンはイスラム教徒のモデルとして同誌の表紙を飾った。

 

ヒジャブ姿の女性が起用されたのは、同誌1916年の創刊以来初めてのことである。

 

彼女はソマリア系アメリカ人で、ケニアの難民キャンプで生まれたという。

 

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flickr_M Bali

エニンフル氏の想い

 

エニンフル氏は『VOGUE』のウェブサイトにて、こう語っている。

 

「ファッション業界に彼らを紹介する今回の機会は、とても重要だと思っています。」

 

「『VOGUE』が、常にベストを尽くすことを示し、ご覧のように、将来がこうなりえる、いやこうなるべきである大胆なビジョンを提案する時です。」

 

「ほんの5年前でさえも、(10年や20年前なら絶対にそうですが)、もしあなたがこのようにグループの表紙を撮影したとしたら、選ばれるモデルの女性たちは絶対に、今回の女性たちのようではなかったでしょう。」

 

「しかし、ついにファッション業界が『多様性』を採用するようになりました。ここ数カ月に起こった素晴らしいことの一つです。『多様性』、これは私が常に謳っていることであり、私の仕事における人生の全てを定義するものです。」

 

「私にとって多様性とは、単に肌が黒いか白いかだけではないことを明確にしたい。人種、体格、社会経済的背景、宗教、性など、全ての境界を超えたもの。それが、私がこの表紙で祝いたいものなのです。」

 

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世間から評価された多様性への対応

 

『VOGUE』はアメリカを本国とする、ファッション・ライフスタイル雑誌である。現在、日本を含めた23の国と地域で出版されており、「世界で最も影響力のあるファッション雑誌」と評されたこともある。

 

アメリカ本国版の編集長を務めるアナ・ウィンターは、映画化された小説『プラダを着た悪魔』に登場する鬼編集長のモデルとなったといわれている。

 

長い歴史を持つ雑誌の「多様性」への対応は、世間でも好意的に受け取られているようだ。

 

同誌インスタグラムの写真には、投稿後10日で3万5千件以上の「いいね!」が付けられている。(了)

 

出典:INDEPENDENT:British vogue makes history featuring hijab-wearing model on cover for first time(3/31)

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