偽物と思われたアンティーク硬貨がなんと本物!数億円の価値に所有者も驚く
アメリカで、とても希少価値の高い本物のアンティーク硬貨が発見された。日本円にして1億円以上の価値がつき、マニアの間で話題となっている。
ゴールドラッシュ期に製造された5ドル金貨
硬貨の所有者は匿名希望により名前は明らかにされていないが、アメリカ北東部ニューイングランド地方に住む男性とされている。
今回、破格の値段がついたのは、リバティヘッドと呼ばれる5ドル金貨。ゴールドラッシュ絶頂期の1854年、サンフランシスコ造幣局で製造されたものとみられる。
製造枚数は268枚で、そのうち現代に残存しているのはわずか3枚のみということが、マニアの中での常識だったという。
当然ながら、この男性も自身の持っている硬貨は不正に複製されたものだと信じていた。しかし、それがなんと4枚目となる本物だったのだ。
A coin that a New England man originally thought was a counterfeit has been authenticated as the fourth known U.S. 1854-S Liberty Head half eagle. https://t.co/Gqr9DM5cnN #coins #numismatics #US #America #news #discovery pic.twitter.com/m11dLvzVon
— CCN & CSN (@trajanpublisher) April 23, 2018
あまりの驚きに言葉を失う所有者
今回の大発見は、ある一人の売買人が男性にアドバイスしたことがきっかけだった。
男性はこれまでに複数のコレクターや売買人に硬貨を見せたが、皆から偽物だと言われたという。しかし、一人の売買人が、もう少し詳しく調べる価値があるのではと考え、硬貨認証の専門機関に調査を依頼するよう助言したのだ。
そして慎重かつ複雑な調査の結果、硬貨は本物だということが判明。
調査専門機関の会長Mark Salzberg氏は語る。
「まるでガレージセールで、ピカソのオリジナル作品を発見するようなもの。生涯に於ける大発見です。」
「硬貨の所有者は匿名希望ですが、生まれて此の方、ずっとニューイングランドに住んでいる方です。硬貨は本物で、数億円の価値があるとても稀なものだと我々が話した時、彼はあまりの驚きで茫然としていました。」
5ドルが数億円の価値に
また専門機関は、今回の硬貨が現存している3枚のうちの1枚ではないことを証明しなければならなかった。
何故なら、3枚のうち2枚の所在は明らかだったが、残りの1枚は1968年に盗難に遭って以来、現在まで見つかっていないからだ。
そして綿密な調査の結果、紛失した3枚目とも異なるものだとされ、現存する4枚目の硬貨の誕生となった。
「当初、この依頼を持ちかけられた時は、まさかこの時代の驚くべき希少性のあるものが見つかるとは、全くもって信じていませんでした。」
「しかし、実際に硬貨を見た時、本物だということは明らかでした。」
硬貨のはっきりとした額は明らかになってはいないが、専門家によると日本円で億単位の価値になるとのことである。
たった1枚の硬貨が人生を大きく変えることとなった、今回の出来事。今後、引き出しの奥に眠っている硬貨を探す人が増えるかもしれない。(了)
出典:Independent:Man who was told rare gold coin was fake set to become millionaire after experts realise it is genuine (4/27)
出典:newser:‘Fake’ Coin Will Actually Make Owner ‘Quite Rich’ (4/27)