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ハンガリーの裁判所に、イタリア人女性が両手を鎖でつながれて出廷

ハンガリーの裁判所に、イタリア人女性が両手を鎖でつながれて出廷
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ハンガリーの裁判所に、イタリア人の被告が両手を鎖に繋がれたまま現れ、イタリア国内で物議を醸している。

 

イタリアで新聞の一面を飾る

 

裁判所に姿を現したのは、イタリア人の女性教師であるイラリア・サリス被告(39)だ。

 

ミラノ出身の同被告は昨年2月、ネオナチに反対する集会に参加した後、ブタペストで逮捕され、3件の暴行未遂容疑で起訴されたという。

 

そして先日、裁判所に、両手足を拘束されたサリス被告が出廷。その写真が、イタリアの主要新聞の一面を飾り、人々の怒りが高まったそうだ。

 

ハンガリーの大使を呼び出して抗議

 

イタリアの外務省は1月30日、ハンガリーの臨時代理大使を召還。サリス被告の両手足を拘束したことについて抗議し、説明を求めたという。

 

その後、イタリアのアントニオ・タジャーニ外相はRAIラジオに出演。「今回は行き過ぎだと思う」と発言し、次のように語った。

 

「ハンガリーの司法制度に介入したくないが、囚人をそのように扱うのは本当に不適切に思え、我が国の法文化にそぐわない。我々は欧州連合に属しており、尊重されるべき国民の権利がある」

 

ハンガリーのオルバン・ヴィクトル首相は民族主義的、右派ナショナリスト的な主張を掲げ、メディアを統制するなど強権政治を推し進めてきた。

 

またロシアのプーチン大統領とも親密で、EUに対しても、ロシア産の石油や天然ガスの禁輸制裁措置に反対し、昨年にはウクライナへのEU支援策に拒否権を発動した。(了)

 

出典元:The Guardian:Italy lodges protest after citizen led in chains into Budapest court(1/30)

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