Switch news

知っておきたい世界のニュース

「ユーロビジョン」で抗議デモ、イスラエル人歌手の参加に怒り

「ユーロビジョン」で抗議デモ、イスラエル人歌手の参加に怒り
X_Kuffiya

ヨーロッパの音楽の祭典「ユーロビジョン」の決勝戦を前に、多くの人々が抗議デモに参加した。

 

6000人から8000人が参加

 

「ユーロビジョン」が行われているスウェーデンの町、マルメでは5月11日、イスラエル人の女性歌手、エデン・ゴランさんが出場していることに抗議し、人々がデモを行ったという。

 

スウェーデンの警察は、イスラエルの参加に反対するデモに6000人から8000人が参加したと推定しており、ガザ侵攻が華やかなコンテストの決勝戦に影を落としている。

 

この抗議活動を主催した人物は、イスラエルがパレスチナ人に対して「大量虐殺を行っている」ため、人々はイスラエル人歌手の参加に憤慨していると語っている。

 

そもそもマルメにはパレスチナ出身の人が多くおり、スウェーデン政府と市に対し、この問題への対応に怒りを感じているそうだ。(下は5月10日の様子)

 

リハーサルでブーイング

 

5月8日にゴランさんがリハーサルを行った際には、会場内からブーイングが起きたという。

 

しかしその翌日、ゴランさんは十分な視聴者投票を獲得し、準決勝に出場した16組中、トップ10に入り、決勝へと進んだそうだ。

 

 

ただ当初、ゴランさんは「ハマス」のテロ攻撃を想起させる「10月の雨」という曲を歌う予定だったが、「ユーロビジョン」の主催者「European Broadcasting Union」は、歌詞が政治的な内容だとして、曲を変えるよう要請。

 

結局、ゴランさんは「ハリケーン」という曲を歌うことになり、コンテストに残ることを許された。

 

「European Broadcasting Union」は「ユーロビジョン」を、非政治的なイベントにしようとしており、ガザ侵攻を巡ってイスラエル人を締め出すよう求める声を拒否している。

 

ただイスラエル人の出場を批判している人々らは、ウクライナに侵攻したロシアや、政治的弾圧を行ったベラルーシの参加が拒否されたことを指摘し、ダブル・スタンダードだと主張している。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Thousands march in Sweden’s Malmo against Israel’s Eurovision participation(5/10)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top