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ガザ地区でイスラエル軍の攻撃により120人が死亡、新たな活動家らがラファを目指す

ガザ地区でイスラエル軍の攻撃により120人が死亡、新たな活動家らがラファを目指す
X_Quds News Network

ガザ地区では6月11日も、各地でイスラエル軍の激しい攻撃が行われ、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

配給所付近で57人が死亡

 

特に支援物資の配給所付近では、イスラエル軍が集まった人々に発砲し、少なくとも57人のパレスチナ人が死亡、363人以上が負傷したという。

 

これにより配給所付近で殺害されたパレスチナ人は合計で224人、負傷者は1858人となった。

 

 

またガザ地区北部のガザ市にあるTuffah地区でも、イスラエル軍の攻撃により7人が死亡した。

 

ガザ地区の保健当局によれば、6月11日には過去24時間で、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも120人のパレスチナ人が死亡、474人が負傷したという。

 

またガザ地区の瓦礫の中からは、以前のイスラエル軍による攻撃で死亡した人の遺体3体も回収されたそうだ。

 

イスラエル軍は今年3月の停戦違反以来、パレスチナ人4821人を殺害し、1万5353人を負傷させている。

 

イスラエル軍の攻撃による死者数は、2023年10月以降、累計5万5104人、負傷者12万7394人に上ったという。

 

医療団体の事務所のある建物を攻撃

 

ガザ地区で活動する医療団体「Doctors of the World」によると、6月10日の午前11時5分(現地時間)、中部のDeir el-Balahにある同団体の事務所が入っている建物がイスラエルのドローン攻撃を受けたという。

 

この攻撃では少なくとも8人が死亡し、うち4人は子供だったそうだ。「Doctors of the World」は、これを「国際人道法の重大な違反」と非難した。

 

またイスラエル軍は6月11日、ガザ地区南部のハンユニスで、「ハマス」に捕らえられていた人質2人の遺体を回収したと発表した。

 

そのうちの1人はYair Yaakovさんだと明らかにしたが、2人目の名前は伏せられており、イスラエル軍は後日、氏名を発表すると述べている。

 

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、5月19日から今朝(6月11日)までにガザ地区への小麦粉の搬入が許可されたのは、約5600トンにとどまっているという。

 

この支援物資のほとんどは、倉庫や指定の配給拠点に届く前に、飢えた人々や、場合によっては武装犯罪者によって奪われたそうだ。

 

OCHAは、ガザ地区の全世帯に少なくとも1袋の小麦粉を供給するには、8000~10000トンの小麦粉が必要だと述べている。

 

北アフリカの活動家らがラファを目指す

 

そんな中、北アフリカの活動家らが、ガザ地区へ支援物資を届けるために現在、南部のラファを目指しているという。

 

この活動家らは約1000人で構成され、12台のバスと約100台の自家用車に分乗し、6月9日にチュニジアを出発。車列は6月12日にエジプトに到着し、ガザ地区南部のラファにある国境検問所に向かう予定となっている。

 

エジプト外務省は6月11日、パレスチナ人に対する世界的な支援の高まりを歓迎する一方で、すべての要請は既存の規制手続きを遵守しなければならないと強調した。

 

またイスラエルのカッツ国防相は6月11日、イスラエル軍に対して、これらの活動家がガザ地区へ入るのを阻止するよう指示。

 

エジプトに対しても「彼らがエジプト・イスラエル国境に到達するのを阻止し、挑発行為を行ってガザ地区に入ろうとするのを許さないことを期待する」と述べたという。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel waging ‘war on children’ in Gaza as hunger surges, UNICEF says(6/11)

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