Switch news

知っておきたい世界のニュース

「王様はいらない!」軍事パレードを前に、全米各地で反トランプ・デモ

「王様はいらない!」軍事パレードを前に、全米各地で反トランプ・デモ
X_Bernie Sanders

アメリカ陸軍創設250周年を記念し、トランプ大統領の誕生日にあたる6月14日に、首都のワシントンD.C.において軍事パレードが行われた。

 

全米50州や海外などで抗議デモ

 

パレードにはアメリカ陸軍の軍用車両や戦車、ヘリコプター、そして約6700人の兵士が参加したという。

 

 

しかしこの軍事パレードに先立ち、全米各地で「No Kings(王様はいらない)」と題した反トランプ政権のデモも行われた。

 

この抗議デモは、全米50州と海外のいくつかの都市を含む、約2100か所で行われたという。

 

またニューヨーク市で20万人以上、ペンシルベニア州の都市、フィラデルフィアで10万人以上が参加したほか、ミシガン州の小さな町、ペントウォーターでは人口800人に対し、400人が抗議活動に参加したそうだ。

 

抗議デモの主催者によれば、今回のデモの参加者は、4月5日に行われた全国規模の抗議活動「ハンズ・オフ(手を引け!)」の人数を上回ったという。

 

抗議デモの参加者らは、移民問題からトランプ政権の有効性、民主主義を守ることなど、さまざまな問題を挙げてデモに参加したそうだ。

 

デモ参加者に対する暴力行為も

 

しかし同時に、各地で「No Kings」デモに対する暴力行為も起きている。

 

14日にはバージニア州の町、カルペッパーで、男がSUVでスピードを上げ、抗議デモ参加者の集団に故意に突っ込み、少なくとも1人をはねたという。

 

カリフォルニア州のサンフランシスコでも、少なくとも4人の「No Kings」のデモ参加者が車にはねられ、警察は「故意の可能性がある」として捜査している。

 

車に轢かれた4人は負傷したが、命に別状はないと言われている。

 

さらにミネソタ州では14日早朝、民主党の州議会議員であるメリッサ・ホートマン氏と夫のマーク氏が銃撃され死亡した。また州上院議員のジョン・ホフマン氏と妻のイベット氏も銃撃されたが、生存する見込みだという。

 

ミネソタ州の警察は、これらの事件は政治的動機による攻撃だとの見方を示している。

 

トランプ大統領は、軍事パレードに抗議するデモ参加者に対し、「非常に強力な武力で対抗する」と警告していた。

 

一方、一部の政治家やアメリカ軍の元幹部は、この軍事パレードをトランプ政権による軍の政治利用だと批判しているという。(了)

 

出典元:The Guardian:Trump’s military parade under way amid mass protests across US; some rallies thwarted by violence and threats – live(6/14)

出典元:BBC:‘No Kings’ protests against Trump take place across US ahead of military parade(6/14)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top