イスラエル軍がイエメンやレバノンを攻撃、ガザ地区では82人が死亡

イスラエル軍は7月6日、イエメンやレバノンを攻撃し、またガザ地区やヨルダン川西岸地区でも、多くのパレスチナ人を殺害した。
ガザ市だけで39人が死亡
イスラエル軍は6日、ガザ地区北部のガザ市as-Saftawi地区へ攻撃を行い、少なくとも3人のパレスチナ人が殺害された。
またガザ市のシェイク・ラドワン地区も、深夜に攻撃され、数十人が死亡、犠牲者は今も瓦礫の下に閉じ込められているという。
ガザ市では6日、少なくとも39人のパレスチナ人が殺害された。
「ガザ人道財団」の配給所付近でも6日には、イスラエル兵の銃撃により、少なくとも10人のパレスチナ人が死亡。
そのうち5人はガザ地区を二つに分断するネツァリム回廊付近にある、配給所で殺害されたという。
ガザ地区の保健当局は、「ガザ人道財団」の配給所付近で、これまでに743人のパレスチナ人が殺害されたと発表しており、ガザ地区全域でも6日には、少なくとも82人が殺害された。
ヨルダン川西岸地区でも2人が死亡
イスラエル軍は6日、ヨルダン川西岸地区北部のナブルスの町、サレムにある2軒の住宅を襲撃。これによりパレスチナ人2人が死亡、数人が負傷したという。
パレスチナ人の住民は抵抗をしたらしく、イスラエル軍との間で戦闘が起き、その後1軒の住宅から遺体が収容された。
殺害されたのは、Wissam Ghassan Hasan Ishtiyaさん(37)と、Qusay Nasser Mahmoud Nassarさん(23)だ。
またこの襲撃により、2人のパレスチナ人の住民も負傷。62歳の男性がパレスチナ赤新月社(PRCS)によって病院へ搬送され、もう1人の住民はイスラエル軍によって拘束された。
イエメンやレバノンも攻撃
イスラエル軍は6日、イエメンの「フーシ派」が支配する地域にある、複数の港を攻撃したと明らかにした。
この攻撃はイエメンの都市、HodeidahやRas Issa、Al-Salifにある各港に対して行われ、イスラエル側は、「フーシ派」によるイスラエル国内への度重なる攻撃への報復だと主張している。
イスラエル軍によれば、Ras Issa港での標的の1つは商船「ギャラクシー・リーダー」号であり、同船は国際海域で船舶を追跡するためのレーダーシステムを搭載していたという。
またイスラエル軍はイエメンのRas Qantib発電所も攻撃し、ここが軍事活動に電力を供給していたと主張している。
この攻撃の前には、リベリア船籍の貨物船「マジック・シーズ」号が、小型ボートに乗った男たちや無人水上機から、RPGや自動小銃の発砲を受け、船内で火災が発生したという。
イスラエル軍はまた、6日にレバノン南部と東ベッカー高原にある、複数の「ヒズボラ」の拠点を攻撃したと発表。「戦略兵器の保管・製造」に使用されているインフラと「ロケット発射場」を標的にしたと主張した。
イスラエルは昨年11月27日に停戦に合意しているが、証拠を示さずに、度々レバノン南部を攻撃し続けている。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israeli army targets Gaza City with heavy strikes, killing 39 today(7/6)