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ガザ地区でイスラエル軍の攻撃により57人が死亡、17歳の男性が餓死

ガザ地区でイスラエル軍の攻撃により57人が死亡、17歳の男性が餓死
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イスラエル軍は8月2日もガザ地区へ激しい攻撃を加えており、食料を求める人も含め、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

70kgあった体重が25kgに

 

ガザ地区の病院関係者によれば、8月2日にはガザ地区全域で、イスラエル軍の攻撃により、57人のパレスチナ人が殺害されたという。

 

そのうち35人が、支援物資の配給所付近で、イスラエル兵などの発砲により、死亡したそうだ。

 

またアル・シファ病院の院長によれば、8月2日には過去24時間で7人が餓死したという。

 

そのうちの1人、17歳の青年、Atef Abu Khaterさんは以前の体重が70kgあったにも関わらず、25kgにまで落ち込み、急性栄養失調で亡くなったそうだ。

 

これにより合計で93人の子供を含む163人が、栄養失調及び飢餓で死亡した。

 

 

ヨルダン川西岸地区の都市、Nablus南部にある町、Aqrabaでもイスラエル兵に撃たれ、17歳の青年が死亡。7人が負傷したという。

 

支援物資の空中投下は危険

 

支援については、これまでに5カ国がガザ地区上空から、救援物資の空中投下を完了した。

 

空中投下を行ったのは、フランスとドイツ、ヨルダン、エジプト、アラブ首長国連邦だ。彼らはイスラエル軍と調整を行い、90個のパッケージをガザ地区へ投下したそうだ。

 

しかし、この量でも十分とは言えず、国連や国際的なNGOなどは、空中投下が危険で、効果的ではなく、パレスチナ人に屈辱を与えるものだと非難。実際、これまでに支援物資の落下で、7人が負傷したという。

 

しかも地上に支援物資が落下した後、人々は砂の混じった米を拾うことを余儀なくされているそうだ。

 

搬入が許可されたトラックもわずか

 

地上からの支援では、8月1日に、支援物資を積んだトラック73台がガザ地区へ入るのを許可されたという。

 

しかし国連は1日に500台から600台のトラックの搬入が必要と見積もっており、73台という数は、まったく足りていない。

 

しかも数が少ないためか、73台のトラックのうち、殆どが配給拠点に到着する前に、支援物資が略奪されたそうだ。

 

 

ガザ地区のメディア局は声明を発表し、次のようにイスラエルを非難した。

 

「イスラエルは、組織的に故意に、安全面の混乱を引き起こしている。我々は、イスラエルが国境検問所を閉鎖し、人道支援物資の流入を妨げ、飢餓という犯罪を継続していることを、強く非難する」(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills 57 in Gaza, mostly starving people seeking aid(8/2)

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