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新元号“令和”について欧米メディアは批判的?通知FAXにも問題あり

新元号“令和”について欧米メディアは批判的?通知FAXにも問題あり
Twitter/AbeShinzo

4月1日に発表された新元号の「令和」。日本国内ではまだまだ盛り上がりが収まっていないが、欧米メディアはこの新元号をどう伝えているのだろうか。

 

各メディアが解説する「令和」

 

欧米メディアは、「令和」について下記のように伝えている。

 

国際ニュース通信社ロイターは、「New Japanese imperial era ‘Reiwa’ takes name from ancient poetry (4/1)」で、最初の文字は一般的に“命令”という意味で使われているが、“良い”や“美しい”という意味もある。2つ目の文字は“平和”や“調和”という意味だと説明した。

 

新橋に号外を取りに来た63歳の男性による「優しくて平和的な元号だ」との声を紹介した上で、最初の一文字が一般的に意味しているのが“命令”や“指令”であることから、厳格だととらえる人の意見も伝えている。

 

令という漢字に引っかかるメディアは、1つではないようだ。英国営メディアのBBCは、「Japan reveals name of new imperial era will be ‘Reiwa’(4/1)」で、令の意味を“命令”や“指令”という意味もあるが、“吉兆の”“良い”という意味もあると紹介している。

 

金融ニュースを取り扱うブルームバーグニュースは、「Japan’s Next Imperial Era to Be Called ‘Reiwa,’ or ‘Auspicious Calm’ (4/1)」の中で、安部首相が記者会見で語った「令和に込められた意味は、『人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ』」との言葉を紹介し、万葉集からとられたものだと解説したが、漢字については「最初の文字は、通常“命令”や“指令”を意味している。二文字目は“調和”という意味。“日本の”という意味もある」にとどまった。

 

批判的なメディアも

 

令和について明確に批判的な書き方をしているのが、米ニュースチャンネルのCNNだ。

 

‘Reiwa’: Japan announces dawn of a new era (4/1)」では、新元号を「日本の政治の右傾化を表している」とするテンプル大学日本校のアジア研究学及び歴史学者、ジェフリー(ジェフ)・キングストン教授の声を取り上げている。

 

その理由は、昭和にも使われている“和”は、安倍首相が現在進めている、第二次大戦を「より肯定的」に語る取り組みと一致しているからだという。

 

また、従来とは違い元号の原典を漢籍ではなく、日本最古の和歌集「万葉集」にした点についても、保守的な支持者へのアピールだと指摘している。

 

また、漢籍を出典としなかったことについては、英メディアのテレグラフも「Japan chooses new imperial era of ‘Reiwa’ from Japanese rather than Chinese source for first time (4/1)」にて、「安部首相の国粋主義傾向と結びついている」とした。

 

誤解を防げなかったFAX

 

4月2日の産経新聞の記事「英字メディアは「令和」をこう報じた」では、欧米メディアが“令”を命令、指令の意味で報じたことについて、下記のように報じている。

 

外務省は1日、各国外交団に新元号を伝達したが、欧米メディアが「令」を命令、指令の意味で報じたため、誤解を一人歩きさせないよう「美しい調和」との見解を発表。元号の意味は「これから一つ一つ説明する」(同省)との立場で、他国や外国メディアの理解を得ることが急務となる。

 

オーストラリア放送協会の記者、Jake Sturmer氏は、日本が各国に新元号を通知したFAXをTwitterに投稿した。

 

 

Sturmer氏は、通知がFAXであったこと、そして新元号の意味がどこにも書いていないことに言及している。

 

もしこの通知に新元号の説明が記載されていたら、“他国や外国メディアの理解を得る”のはもう少し楽だったのかもしれない。(了)

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