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ベートーヴェンの毛髪がオークションに出品され、480万円で落札

ベートーヴェンの毛髪がオークションに出品され、480万円で落札
Sotheby's

グレーの髪をかき乱した肖像画で知られるドイツの作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。彼の毛髪がサザビーズのオークションに出品され、35,000ポンド(約480万円)で落札された。

 

ベートーヴェンが自ら切った毛髪

 

この毛髪には面白い逸話がある。

 

ベートーヴェンが生きていた17〜18世紀には、毛髪を切って親しい相手に贈ることが普通に行われていたそうだ。そこで、ベートーヴェンを敬愛するAnton Halmというピアニストが、ベートーヴェンのもとに出入りしていた知人のバイオリニスト・Karl Holzに頼んで、偉大な作曲家の毛髪を貰おうとした。Halmはそれを妻・Mariaへのプレゼントにするつもりだった。

 

Wikipedia/ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

 

Halmは数日後にバイオリニストから毛髪を受け取ったが、これが実はヤギの毛だった。後日、作品133「大フーガ」の編曲の仕事でベートヴェンのもとを訪れたHalmが、本人にその毛髪を見せると、ベートーヴェンは激怒した。ベートーヴェンの伝記(Alexander wheelock Thayer著)によると、Halmはその時のことをこんな風に語っている。

 

私は大フーガのピアノアレンジを完成させた後、それ(毛髪)をベートーヴェンに見せました。私が部屋を出ようとすると、彼は振り向き、恐ろしい形相でこう言ったのです。

「この毛髪で君は騙されたんだよ!私がどんなろくでなしどもに囲まれて生活しているか分かっただろう。きちんとした人間なら、一緒にいるのがはばかられるようなろくでなしどもだ。君が贈られたのはヤギの毛だ」

この後、彼は自分で自分の髪を切り、紙に包んで「これが私の髪だ!」と言って渡してくれました。

落札価格は約480万円

 

毛髪はのちにHalmの妻・Mariaのものになり、その後、Halmの弟子が所有することになった。

 

オークションに出品されたこの毛髪は、グレーとブラウンの色が混じっており、絹糸で縛られ、19世紀に製作された楕円形の額縁に入っている。

 

予想落札価格は1万2000ポンド〜1万5000ポンドだったが、それをはるかに超える35,000ポンド(約480万円)の値がついた。(了)

 

出典元:CNN:A lock of Beethoven’s hair will soon be up for grabs(6/9)

出典元:Sotheby’s

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