近くの人が駆けつけて救命措置、心臓発作などで倒れた人を救うアプリがすごい
突然の心臓発作などで倒れた人を素早く助けるためのアプリが、オーストラリアで利用され、現在多くの人々の命を救っているという。
ボランティアが現場に駆けつける
そのアプリの名前は「GoodSAM」。これは心臓発作やその他の生命の危機に陥った人を救うため、最も近い場所にいる人物に伝えるというもの。
例えば救急に心臓発作で倒れた患者の通報があった場合、このアプリを入れている人の中で最も近い人物の携帯に連絡が行くという。
そして連絡を受け取った人物がすぐに駆けつけ、救急車が到着するまでCPR(心肺蘇生法)などの措置を行う仕組みとなっている。
現在、このアプリに登録できる人物は医療のトレーニングを受けた人に限られるが、彼らはボランティアとして活動しているそうだ。
これまでも多くの人を救ってきた
「Ambulance Victoria」のウェブサイトによれば、もし心臓発作に見舞われた人がCPRや除細動(AED)が受けられなかった場合、1分ごとに生存率が10%ずつ低下するという。
そのため患者の最も近くにいる人の力を借りることが、治療に役立つそうだ。
実際、このアプリはオーストラリアのニュースでも取り上げられ、当時は非番だった救急救命士の女性が「GoodSAM」からの通報を受け取り、メルボルンの自宅で倒れた49歳の男性の命を救ったという。
その救急救命士の女性は、倒れた男性の近くに住んでいたため、救急車が到着する前にCPRで処置することができたと言われている。
もっとも、このアプリが活躍したのは、このケースだけではない。
ビクトリア州のジェニー・ミカコス保健相によれば、今年アプリが運用されてから、すでに20人の命を救うことに役立っているという。
そのため今までは登録できる人が看護師や医者・救命士などに限られていたが、今後はCPRの使い方や救急訓練を受けた人にも範囲を広げていく方針とされている。(了)
出典元:Good News Network:‘Good Samaritan’ App That Alerts Nearby Users to Medical Emergencies Has Saved Thousands(7/8)
出典元:9NEWS:Melbourne paramedic saves doctor’s life thanks to first aid app(7/4)