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「ローマの休日」で有名な「スペイン階段」、座っただけで罰金3万円、批判の声も

「ローマの休日」で有名な「スペイン階段」、座っただけで罰金3万円、批判の声も
Wikipedia

イタリアの観光名所となっている有名な階段で、座ることが禁止となり、違反した場合罰金が科せられることとなった。

 

階段を汚したら最大4万7000円の罰金

 

その階段とは、ローマにある「スペイン階段」。これは映画『ローマの休日』の舞台となり、王女役のオードリー・ヘップバーンがジェラートを食べるシーンで、世界的にも有名になった場所だ。

 

しかし今年6月、この136段ある階段で座ることを禁止する法律が可決され、今回施行されることになった。

 

そのため8月6日から、警察が階段でパトロールを開始。もし座っているのが見つかったら、最大で280ユーロ(約3万3000円)の罰金が科せられることに。

 

また階段を破損したり、汚したりした場合は、さらに重く、最大で400ユーロ(約4万7000円)の罰金になるそうだ。

 

「やりすぎ」との批判の声も

 

この階段は18世紀に作られ、「トリニタ・デイ・モンティ教会」と「スペイン広場」をつなぐもので、「パンテオン」から北東に15分離れた場所にある。

 

そして2016年、高級宝飾品ブランド「ブルガリ」によって150万ユーロ(現在の金額で約1億7000万円)かけて階段の補修が行われ、コーヒーやワインのシミ、張り付いたガムなども取り除かれたという。

 

無論、地元の人も、観光客が階段に座って飲食をし、汚すのを好ましくは思っていないが、座ることまで禁止するのはやりすぎだと感じている人もいるとか。

 

前文化副大臣のVittorio Sgarbi氏も次のように語っている。

 

「モニュメントを守ることはいいことです。また人々は階段で食べるべきではありません。しかし座ることを禁止するのは、やりすぎです。それは私にとって、市当局が取り締まりを余儀なくされる、ファシスト・スタイルの規定に見えます」

 

イタリアを観光で訪れる日本人も多いため、「スペイン階段」に行く際は気を付けていただきたい。(了)

 

出展元:FOX NEWS:Rome bans tourists from sitting on famous Spanish Steps, imposes steep fines for violators(8/8)

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