子育て中の女性イラストレーターの投稿が、育児の核心を突くとして共感を呼ぶ
オーストラリアの女性が、育児について自身の経験をイラストにして投稿したものが、共感を呼び話題となっている。
日々の子育てに関する思いを描いたものなのだが、育児の核心を突いているという。その中の一部をご紹介しよう。
まずはこちらのイラストから。
1枚目をご覧いただきたい。
子どもたちが窓を眺めている。
外は雨…と思いきや、なんと母親がシャワーを浴びている様子をガラス越しに見ていた、というオチの2枚目。
「私もいつもこうよ。問題はシャワーのドアは外向きに開くから、小さな『テロリスト』に出ていくよう交渉するのにいつも往生しているわ。」
次も子どもに後追いされる母親の苦難を描いたもの。
2人の子どもと戯れる母親、なんと微笑ましい光景か。
しかし、それがトイレの中でなければの話だが。
「ホントそう!」
「よく分かるわ!」
続いてはこちら。
左のイラストは、母親が子どものおむつ替えをしているシーンを『客観的に』見たもの。
一方、実際に母親がどう感じているのかを表したのが右のイラストである。
また、このような状況はおむつ替えに限らないようだ。
子どもをチャイルドシートに座らせるのに悪戦苦闘している様子が描かれている。
「昨日スイミングに行った時のことだわ!」
「子どもを着替えさせる時もこうよ。」
「これは○○のことよ!」と、我が子の名前を指して同意するコメントが目立っている。
次のイラストはこちら。
作者であるPaula Kukaさんがこのイラストを描いた時、彼女は少しの怒りを感じていたという。
スマホを片手にベビーカーを押す母親、この姿を見て世間は非難するが、実際に子どもと関わりそれに費やす時間は幾倍にもなる。
見えていないが、母親仕事は体力勝負なのである。そういう思いから作られた作品だ。
そして続いてのイラストはこちら。
昨夜6回もの授乳をして疲れたという母親、それに対する周囲からの声。
「もどしたんじゃないの?」
「(夜眠れるように)昼寝の時間を減らすようにしている?」
追い打ちをかけるように意見は続く。
「ベビーマッサージは?」
「寝る時間が早いとか?」
「添い寝してる?」
「カフェイン止めるとか?」
「暑いんじゃない?」
「寒いのでは?」
黙って聞いていた母親が堪らずに一言。
「ただ疲れてるって言いたかったの!」
「そうそう、これよこれ!」
「大抵の母親はアドバイスではなく、聞いてほしいだけなのよね。」
続いてはこちら。
同じ状況でも母親は「子どもと荷物とで手いっぱい」と言われるだけなのに対し、父親は「なんて良いパパなんだ」となるこの違い。
日本でも育児に積極的に参加する父親を「イクメン」と呼ぶようになって久しいが、最近では親が育児をするのは当たり前であり、「イクメン」と呼ぶこと自体を疑問視する声もある。
多くの女性から共感の声があがる中、男性からのこのようなコメントもあった。
「子どもを連れて買い物に行くといつも言われるよ。『なんて良い父親なんだ』、『奥さんを休ませる為に今日は子守りかい?』ってね。いや違う、私は単に父親であり、すべきことをしているだけだよ。普通のことをしているだけなのに、ヒーローのように言うのはやめてほしいね。」
次のイラストはこちら。
Paulaさんがこのイラストを描いたのは、出産して1ヶ月半後のことだったという。
やりたいことが山のようにある母親に対し、子ども(この場合は乳児)の頭の中はママ一色。
睡眠もままならず、心身ともに疲れているのだが、子どもの純真無垢な笑顔に思わずほっこりとしてしまう瞬間だ。
「とても素敵!」
「赤ちゃんの頃って、頭の中はママだけなのよね。」
最後はこちら。
子どもと遊んでいる時、ふと空想にふける母親。
「一人で旅して、カフェでゆっくりとお茶したいなぁ。」
しかし、実際そうしてみると、頭に浮かぶのはやはり子どものことだった…。
「今のこの時間を大切にしなきゃね。」
「泣きそうになったわ。」
「的を得ているわ、よく覚えておかないと。」
育児は大変だが、子どもが与えてくれる愛情はかけがえのないものであり、それが原動力となり、また頑張ろうと思えるのも確か。
世のお母さんたちにエールを送りたい。(了)
出典元:bored panda:Mom Illustrates What Raising Kids Is Like In 30 Honest Comics (11/2)
出典元:Facebook:Common Wild