ドイツで新型コロナの感染者累計が100万人を突破、27日も死者が426人
これまで新型コロナウイルスの感染を上手く押さえ込んできたドイツで、感染者や死者が増え続けている。
死者の累計が1万5000人以上
11月26日、ドイツの保健当局は、新型コロナの新規感染者が2万2268人、死者が389人に上ったと発表。
翌27日には、過去24時間以内の新規感染者が2万2806人、426人が死亡したと伝えた。
この結果、パンデミック以来、新型コロナの感染者の累計が100万6394人となり、1万5586人が亡くなったという。
来年1月初めまで制限を延長を検討
ドイツでは現在、部分的ロックダウンを実施しており、バーやレストランは閉鎖され、集まる人数も制限されている。
そして現在、感染拡大が止まらないため、この制限を来年1月初めまで延長することが検討されているそうだ。
メルケル首相は11月25日、16州の知事と7時間の会議を終えた後、「私たちは、まだ努力する必要がある。日毎の感染者は、いまだ非常に高いレベルにあります」と述べ、医療崩壊を防ぐ必要があると訴えた。
海外のスキー場へ行かないよう促す
またドイツ政府は人々に対し、クリスマス休暇中は海外へ旅行しないよう、特に海外のスキーリゾート地へは行かないよう促しているという。
と同時にウイルスの感染拡大を抑えるために、ヨーロッパ連合(EU)に対し、1月10日まで、ウィンタースポーツのリゾート施設に滞在することを禁止するよう求めている。
しかし隣国のオーストリアではスキー場をオープンさせる予定で、フランスでもクリスマス休暇の間は、スキー場を再開させる予定だとか。ただしリフトは閉鎖されたままになるようだ。
フランスでは制限緩和が視野に
フランスでは全土にロックダウンを行っており、現在感染状況がわずかに改善。11月8日には新規感染者が12万5414人だったのが、17日には約4万5000人、27日には感染者が1万2672人と激減した。(データはジョンズホプキンズ大学)
そしてこの状況が続けば、12月15日には制限が緩和される見通しで、ロックダウンが夜間外出禁止令に置き換わる可能性もあるようだ。
しかもクリスマスや大晦日では、この夜間外出禁止令は適用されない。
また小規模店舗は28日にも再開される予定で、半径20km以内、または3時間の距離までの移動も許されることになる。ただし、バーやレストラン、スポーツ施設などは、少なくとも来年1月20日まで閉鎖されるという。(了)
出典元:euronews:Germany passes one million COVID-19 cases as Europe eases restrictions (11/27)
出典元:DW:Coronavirus digest: Germany passes 1 million cases(11/26)