デマによりワクチンを避けていた夫婦が4人の子を残して死亡「子どもたちにワクチンを受けさせて」
米テキサス州で、一組の夫婦が立て続けに新型コロナウィルスによりこの世を去った。残されたのは、未成年の4人の子どもたちと膨大な医療費だった。
デマを信じてワクチンを避けていた
テキサス州シュガーランドの病院で、8月2日にローレンス・ロドリゲスさん(49)、8月16日にリディア・ロドリゲスさん(42)が、立て続けに新型コロナウィルスによって命を落とした。
闘病はほぼ1ヵ月に渡り、4人の子どもたちは両親に会うこともできなかった。
USA TODAYによると、夫婦はソーシャルディスタンスを守り、マスクを着用して過ごしていた。慎重に対策をしていた2人だが、ワクチンだけはデマを信じて接種を避けていたという。
残された4人の子どもと膨大な医療費
夫妻には未成年の4人の子どもがいた。一番上の18歳の双子と16歳の三男は働きながら学校に通っている。一番下の11歳の女の子は、叔母の家に引き取られているのだという。
また、夫妻の長い闘病は、膨大な医療費をあとに残した。
「子どもたちにワクチンを受けさせて」
リディアさんは挿管される前、いとこであり医療従事者のドッティ・ジョーズさんに「どうか子どもたちにワクチンを受けさせて」と話したそうだ。
この言葉を受け、16歳の三男はすでにワクチン接種を予約。長女も12歳になったらワクチンを接種する予定だ。ただし、長い間ワクチンに対する噂を聞いていた18歳の双子は、まだ迷っているという。
ドッティさんは、子どもたちの生活を助けるためにGoFundMeで寄付を呼び掛けている。8万ドルを目標とした呼びかけは、すでに230人以上から7万6000ドル以上の寄付が寄せられている。
USA TODAYの取材にドッティさんは、「リディアの最後のお願いを聞いた皆さん、どうかワクチンを接種してください」とコメントしている。
参考:USA TODAY「Before dying of COVID-19, mom of four pleads: ‘I need my kids to get vaccinated’」(8/20)
参考:WSAZ「Mother dies of COVID-19 weeks after husband, leaving children orphans」(8/18)
参考:GoFundMe「Rodriguez Family Covid Emergency Assistance」