禁煙キャンペーンのためにタバコを吸うサルが可哀想【中国】
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喫煙の危険性を訴えるキャンペーンで、子ザルにタバコを吸わせた中国の動物園に、批判が集まっている。
タバコを吸う子ザルの動画
先日、中国·河北省衡水市の動物園が、TikTokに1つの動画をアップした。
映っているのはBanjinという名の子ザル。紫色のつなぎ服のようなものを着た子ザルは、小さな木の椅子に座り、口をすぼめて火のついたタバコを咥えている。立ち上る煙に、目をしばたかせている。
やがて「喫煙が体に悪いって知らないの? それでもまだタバコを吸うの?」という女性の声が聞こえ、画面の端から現れた手が、子ザルのタバコを取り去る。
その後子ザルは、気分が悪くなったように体をふらつかせ、椅子から倒れ落ちてしまう。
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動画の最後には、起き上がった子ザルがバケツ一杯のエサをもらう場面が映っており、仕込まれた演技であると分かる。しかし、それでも、タバコを強制的に咥えさせることへの批判の声が上がっている。
動画のオリジナルは現在削除されているが、アメリカのYouTubeユーザーが投稿したコピーがまだ残っている。(暴力や性的描写はないが、年齢制限がかかっているようだ。下に埋め込んだものが見れないときは、YouTubeに行って見ることができる。なお、オリジナルは音声入りだが、これには音声が入っていない)
「ふりをさせているだけ」と動物園スタッフ
海外メディアによれば、動物園のスタッフはこの動画について、「多くの人にタバコを吸わないようアドバイスするため、サルを使ってふりをさせているだけ」と言っているそう。
しかし、子ザルは本当に気分が悪くなっているように見える、という声がSNSに上がっているとのこと。
また、本当に吸っていないにしても、タバコの先端から立ち昇る副流煙は無視できず、「動物園がこういうバカなことをすべきでない。動物を大切にするのが動物園だ」という意見もあるという。
アメリカ食品医薬局は、タバコの煙に晒された動物は肺炎や眼のトラブル、心臓病、がんなどのリスクが高まると言っている。(了)
出典元:Metro:Baby monkey forced to smoke cigarette for zoo’s ‘public health campaign’(11/5)
出典元:MailOnline:Baby monkey is forced to smoke a cigarette at Chinese zoo ‘to raise awareness of the dangers of smoking’(11/5)