【新型コロナ】英でデルタ・プラスが徐々に拡大、陽性者の10%が感染
イギリスでは、新型コロナウイルスの変異株「デルタ・プラス」による感染者が、徐々に増えているという。
イングランドで10万人を検査
「デルタ・プラス」と呼ばれる変異株「AY.4.2」は、以前からより感染が広がりやすいと言われてきた。
「Imperial’s School of Public Health」の研究「REACT-1」では、10月19日から11月5日までの間、イングランドに居住する10万人に鼻腔検体採取を行ったという。
被験者の多くはワクチンを接種していたが、検査の結果、陽性と判定された人のうち、約12%が「AY.4.2」に感染していたそうだ。
従来の症状が出にくい
「AY.4.2」はイギリスの健康安全保障庁によって、10月20日に「調査中の変異株」として指定された。
また「AY.4.2」にかかった場合、通常の症状、例えば嗅覚・味覚の喪失や、熱や断続的な咳の症状などは現れにくいと言われている。
このため気づいていない感染者から、ワクチンを接種した人にさえも、よりうつりやすくなるという。
10月をピークに新規感染者も減少
イギリスでは現在も1日におよそ3万人から4万人の新規感染者が出ているが、それでも10月をピークに、徐々に減っている。
また死亡者や入院患者もかなり少ない状態が続いているが、専門家は、子供たちが学校へ通い始めた今、再び感染率が上昇する可能性があると警告している。
そして政府も、「困難な冬」になる可能性があると、注意を呼び掛けているそうだ。(了)
出典元:METRO:More infectious ‘Delta-plus’ variant responsible for 10% of Covid cases(11/18)