一匹狼のハッカーが復讐として、北朝鮮のウェブサイトをハッキングか
先日、北朝鮮の国営ウェブサイトが数回にわたりアクセス不能に陥ったが、ある人物がその攻撃を行ったと主張している。
国営ウェブサイトが2回もダウン
その人物とは、「P4x」というハンドルネームのアメリカ人だ。
実は北朝鮮の国営ウェブサイトは今月、少なくとも2回にわたってダウン。アクセス不能の状態に陥ったという。
この状態は、北朝鮮のサーバーに対するDos攻撃によって引き起こされたとみられていたが、「P4x」はメディア「Wired」に対し、ネットを麻痺させたのは自分だと主張した。
「単独で複数回にわたってダウンさせた」
「P4x」によれば、北朝鮮は昨年、西側のセキュリティ研究者たちへサイバー攻撃を行ったが、彼はその攻撃の犠牲者の1人だという。
当時北朝鮮のハッカーらは、ハッキングツールやソフトウェアの脆弱性に関する情報を奪おうとしたが、「P4x」はそれを阻止できたという。
しかし「P4x」は自分が標的にされたこと、そしてアメリカでの対応が欠如していたように見えたことに、不満を覚え、憤りを感じたそうだ。
そこで「P4x」は「復讐」として、単独で複数回にわたってサーバーを攻撃し、北朝鮮全体のインターネットをダウンさせたと主張した。
ミサイル実験と同時期に発生
北朝鮮における謎のインターネット障害は、この国がミサイルを次々と発射し、数多くの実験を行っていたのと同時期に発生したという。
このようなタイミングから、専門家の中には、アメリカなどの国家主体が北朝鮮を標的にしているのではないかと疑う人もいたが、「P4x」はそのようなことはないと否定している。
また「P4x」は、北朝鮮のシステムの脆弱性については公表を避けているが、メディア「Wired」に対し、「実際に何らかの影響を与えることがいかに簡単であったかというのは、かなり興味深い」と語っている。
さらに北朝鮮に対しても「われわれに攻撃してくるということは、しばらくの間、インフラの一部がダウンするということだ、と理解してもらいたい」と述べた。
「P4x」が本当に単独で、北朝鮮のシステムを麻痺させたのかは、彼の主張以外、確認できていない。
しかし「Wired」は、北朝鮮のウェブサーバーへの攻撃に関与したことを示す画面記録が「P4x」から提供された、と報じている。(了)
出典元:INSIDER:A lone hacker on a revenge mission says he is the one who keeps turning off North Korea’s internet(2/3)
出典元:WIRED:North Korea Hacked Him. So He Took Down Its Internet(2/2)