イランで治安部隊がデモ隊に実弾を発砲か?犠牲者の故郷で追悼する日に
イランでは各地で反政府デモが行われているが、治安部隊が実弾を発砲したとの情報が流れている。
40日目の追悼式で人々が集まる
イランでは9月に、22歳の女性、Mahsa Aminiさんが「ヒジャブ」を適切にかぶっていなかったとして道徳警察に連行され、22日に死亡するという事件が起きた。
これを機に、イラン全土で反政府デモが繰り広げられていたが、10月26日にはAminiさんの故郷であるクルディスタン州の町、サッケズで40日目の追悼式が行われたという。
そして多くの人々が弔問のために集まり、Aminiさんが埋葬されている墓地まで歩いていったそうだ。
Something extraordinary is happening in Iran… 4 mins on the protests and how, despite the crackdown, they’re changing the lives of Iranian women. Video produced by Stuart Denman. Watch ‘On the Week’ later after Question Time on BBC1. https://t.co/PvJ3pXJ26x pic.twitter.com/lrLcoq4h4U
— Ros Atkins (@BBCRosAtkins) October 27, 2022
Despite the authorities pressure on the family to recall the 40 th days ceremony for #Mahsa_Amini , thousands gather on Mahsa’s grave chanting “Kurdistan will be the graveyard of fascists” “women , life, freedom” pic.twitter.com/ifH9h3DHsv
— @jiyargol (@jiyargol) October 26, 2022
その際、イランの治安部隊が、集まった人々に対して銃を発砲し、または催涙ガスを発射したと伝えられている。
追悼式を行わないよう圧力か?
この日は、すでにデモが行われると予想されており、サッケズやその周辺の町にも、治安部隊が配置されていたという。
またAminiさんを追悼するために集まった人々は数千人もいたとされ、彼らは墓地に向かって歩きながら、「女性、生命、自由」「独裁者に死を」「裏切り者を倒せ」と叫んでいたそうだ。
この追悼式に、Aminiさんの家族が参加していたのかは、明らかにされていない。ただ家族に近い関係者によれば、イランの情報機関がAminiさんの父親に追悼式を行わないよう、圧力をかけていたという。
ノルウェーに本部を置くクルド人人権団体「ヘンガウ」は、治安部隊がジンダン広場で人々に発砲したとツイート。
ロイター通信も、目撃者の言葉を引用し「機動隊が墓地に集まった弔問客に発砲し、数十人が逮捕された」と伝えている。
これまでもイランの治安部隊はデモを厳しく取り締まっており、デモ隊らに銃を発砲するなどして、数多くの市民が亡くなっているという。(了)
出典元:BBC:Iran protests: Police fire on Mahsa Amini mourners – witnesses(10/26)