ドイツの週刊誌、シューマッハのインタビュー記事をAIで生成して掲載
ドイツの元F1レーサー、ミハエル・シューマッハさんの家族は、ドイツの週刊誌を訴える準備をしているという。
記事はAIが作成していた
シューマッハさん(54歳)は、F1のレースで7度のチャンピオンに輝いた天才的なドライバーだ。
しかし2013年12月にスキー事故で頭部に重傷を負い、昏睡状態に陥って以来、公の場に姿を現していない。
ドイツの女性週刊誌「Die Aktuelle」は先日、最新号の表紙に笑顔のシューマッハさんの写真を掲載。「ミハエル・シューマッハ、初のインタビュー」という見出しをつけたという。
ところが、そのインタビュー記事は「charatcter.ai」というAIプログラムを使って作成され、家族や健康に関するシューマッハさんの今までの「言葉」を使い、勝手に生成していたことが明らかとなる。
インタビューの内容とは?
例えば、インタビュー記事には、次のような言葉が書かれていたという。
「私はチームの助けを借りて、実際に自分で立つことができ、ゆっくりと数歩歩くこともできます」
「妻と子供たちは私にとって祝福であり、彼らがいなければ、私はどうすることもできなかっただろう。当然、彼らもとても悲しんでいる」
「彼らは私をサポートし、私の側にしっかりと寄り添ってくれている」
家族は法的措置を計画
その後、シューマッハさんの家族は、このインタビュー記事を掲載した雑誌に対して、法的措置を計画していると明らかにした。
「Die Aktuelle」の出版社はBBCスポーツの質問に対し、この問題についてコメントするつもりはないと述べたという。
シューマッハさんは病院での治療後、2014年9月には自宅に戻されたが、その後も病状は家族によって非公開にされている。(了)
出典元:BBC:Michael Schumacher: Seven-time F1 champion’s family plan legal action after AI-generated ‘interview’(4/20)