白亜紀に生息していた動物の吐瀉物、珍しい化石を発見【デンマーク】
デンマークで、恐竜時代に生息していた動物の吐瀉物の化石が発見された。
約6600万年前の吐瀉物
デンマークの「Museum of East Zealand」の発表によれば、この化石を発見したのは、アマチュアの化石ハンターである、Peter Bennicke氏だという。
彼はコペンハーゲン南部にあるステウンスの断崖を歩いている時、珍しい化石を見つけ、それらがウミユリの化石だと分かったそうだ。
その後、Bennicke氏は化石を、「Museum of East Zealand」へ持ち込んだという。そこで検査が行われ、白亜紀末期、約6600万年前の吐瀉物だと判明した。
魚がウミユリを吐き出した可能性
専門家によると、吐瀉物は少なくとも2種類のウミユリで構成されており、魚が食べたが、消化できず吐き出した可能性が高いという。
「Museum of East Zealand」は1月20日に、プレス・リリースを発表。その中で、次のように述べている。
「このような発見は、どの動物がどの動物に食べられたかという重要な情報を提供するため、過去の生態系を再現する際に非常に重要だと考えられています」
古生物学者のイェスパー・ミラン氏も、この化石を「本当に珍しい発見」と称賛し、先史時代の食物連鎖の関係を説明するのに役立つとした上で、次のように述べた。
「ここには、6600万年前に白亜紀の海底に生息していたウミユリを食べ、芯の部分を吐き出した動物、おそらく何らかの魚類がいるのです」(了)
出典元:The Guardian:‘An unusual find’: 66m-year-old animal vomit discovered in Denmark(1/28)