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世界最古のタコと考えられてきた化石、実は別の生物だったと判明

世界最古のタコと考えられてきた化石、実は別の生物だったと判明
University of Reading

ギネス世界記録にも登録された3億年前の有名な化石が、実は別の生物だったことが判明した。

 

化石の内部に歯を発見

 

その化石は、以前アメリカのイリノイ州で発見され、2000年に最初の分析結果が発表されたという。

 

当時、研究者たちは、3億年前のこの化石が8本の腕、鰭、その他タコ特有の特徴を示していると考え、タコの歴史を約1億5000万年遡らせる可能性を示唆した。

 

その後、この化石は「Pohlsepia mazonensis」と名付けられたが、今回シンクロトロン放射光を用いて化石の内部を調べた結果、岩の中に保存されていた小さな歯を発見した。

 

このことから「Pohlsepia mazonensis」がタコではなく、現代のオウムガイ類に近縁の、複数の触手と外殻を持つ動物であることが明らかになった。

 

オウムガイ類の化石の歯とも一致

 

研究者たちは今回、最新の「シンクロトロンイメージング」という技術を用いて、肉眼では見えない岩石内部の構造をスキャンしたという。

 

研究者たちは、化石の内部に軟体動物が口の中に持つ、歯のような歯舌を発見。この歯のようなものが、1列あたり少なくとも11個あり、その形状と数から、タコである可能性が完全に否定された。

 

タコの歯は7個か9個で、オウムガイ類は13個となり、今回の化石の歯は、同じ場所で発見されたオウムガイ類の化石「Paleocadmus pohli」の歯とも一致したそうだ。

 

University of Reading

化石になる前に腐敗していた可能性

 

研究者たちによれば、「Pohlsepia mazonensis」は化石化する前、部分的に腐敗していたため、本来の姿とは大きく異なって見えたという。

 

研究論文の筆頭著者であり、レディング大学無脊椎動物学講師のトーマス・クレメンツ博士も、次のように述べている。

 

「世界で最も有名なタコの化石は、実はタコではなかったことが判明しました。それはオウムガイ類の近縁種で、数週間かけて分解が進み、その後岩に埋もれて保存されたのです。その分解過程こそが、タコに酷似した姿を生み出したのです」

 

この発見は2026年4月8日に、学術誌「英国王立協会紀要B」で発表されており、最も古いオウムガイ類の軟組織保存の証拠を提供することになった。(了)

 

出典元:University of Reading:‘Oldest octopus’ fossil is no octopus at all, scans reveal(4/8)

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