Switch news

知っておきたい世界のニュース

ワシントンでの航空機事故、ヘリの操縦士の見間違いが原因か?

ワシントンでの航空機事故、ヘリの操縦士の見間違いが原因か?
X_Matthew Cappucci

1月29日、アメリカ・ワシントンD.C.にある空港で、アメリカン航空の旅客機と、米軍のヘリコプターが衝突する事故が起き、調査が進められている。

 

フィギュアスケートの選手が犠牲に

 

現地時間の午後9時頃、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港に接近していたアメリカン航空の5342便は、米軍のヘリコプター「ブラックホーク」と衝突。

 

2機の残骸が凍ったポトマック川に墜落し、飛行機に乗っていた乗客と乗員64人全員と、ヘリコプターに乗っていた兵士3人が死亡した。

 

またこの旅客機には、カンザス州ウィチタで行われたアメリカ・フィギュアスケートのナショナル育成キャンプから帰途についていた、若いエリート選手14人やコーチ、家族が乗っていたという。

 

兵士らは暗視ゴーグルを装備していた

 

この墜落事故は、すでに国家運輸安全委員会によって調査されているが、政権内からさまざまな情報も伝えられている。

 

国防長官によれば、事故を起こしたヘリコプターには「かなり経験豊富な乗組員」が乗っており、彼らは夜間訓練中、暗視ゴーグルを装備していたという。

 

またショーン・ダフィー運輸長官は、墜落前、ヘリコプターと旅客機の両方が「標準飛行パターン」で飛行していたとし、レーガン・ナショナル空港付近を含む首都の上空で軍用機が飛行することは珍しくないと指摘している。

 

「機体が見える」とヘリ側が返答

 

ただ当時、軍用ヘリはアメリカン航空の旅客機と同じ高度を飛行しており、規定の200フィートを超える約350フィートで飛行していたと考えられるという。

 

また管制官は当時、ヘリの操縦者に「アメリカン航空機が見えるか?」と聞き、ヘリ側が「視界にとらえている」と答えたため、その後旅客機の後部を通過するよう指示したそうだ。

 

そして再び、管制官がヘリ側に連絡をしたが、応答はなく、その後衝突。映像を見ると、アメリカン航空機のそばをもう1機が飛んでおり、ヘリの操縦者がそれをアメリカン航空の機体と見間違えた可能性が指摘されている。

 

 

さらに事故当時、レーガン空港管制室は人員不足ではなく、交通量が少ないと判断されたため、通常より40分早く、監督官が2つの管制官ポジションを1つのポジションに統合する決定を下したそうだ。

 

国家運輸安全委員会によれば、アメリカン航空のコックピット・ボイスレコーダーとフライトデータレコーダーがポトマック川の残骸から回収され、現在調査中だという

 

今回の事故は、2009年にニューヨーク州バッファローで起きたコルガン航空の墜落事故以来の、大規模な商用機墜落事故になると言われている。(了)

 

出典元:ABC News:DC plane crash live updates: Black boxes from American Airlines plane at NTSB lab(1/31)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top