「然るべき行動をとる」イスラエル軍がグレタさんの乗る船を脅す
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ガザ地区へ人道支援物資を届けようとしている船に対し、イスラエル軍が攻撃を示唆するような警告を発した。
「十分な準備を整えている」
草の根団体「フリーダム船団連合（FFC）」の「マドリーン号」は、ガザ地区へ支援物資を届けるため、6月1日にイタリア・シチリア島から出航した。
この船にはスウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥーンベリさんや、テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の俳優リアム・カニンガム氏、パレスチナ系フランス人欧州議会議員のリマ・ハッサン氏など、12人の活動家らが乗り込んでいる。
しかしイスラエル軍報道官のEffie Defrin准将は6月4日、「マドリーン号」について、「我々は近年経験を積んでおり、然るべき行動を取る。我々は十分な準備を整えている」と述べた。
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5月初旬にはドローン攻撃を受ける
「フリーダム船団連合（FFC）」の別の船「コンシャス号」は5月2日、海路でガザ地区に物資を届けようとして航海していたが、マルタ沖の国際水域でドローンとみられる2回の攻撃を受けた。
この攻撃により、「コンシャス号」の前部が損傷。このためガザ地区へ物資を届けるのを断念した。
「フリーダム船団連合」は、この攻撃がイスラエル軍によるものだと非難。しかしイスラエル側は攻撃を否定している。
「国際的な認識」を高めることも目的
グレタさんは6月1日、出航に先立ち、記者会見を行い、「マドリーン号」がガザ地区沿岸への到達を目指して支援物資を運び込み、現在も続く人道危機に対する「国際的な認識」を高めることを目的にしているとし、次のように述べたという。
「どんな困難に直面しても、私たちは努力を続けなければならないからです。努力をやめた瞬間、私たちは人間性を失うからです。この任務がどれほど危険であろうとも、ライブストリーミングされたジェノサイドを前に、全世界が沈黙していることほど危険ではない」
活動家たちは、阻止されなければ、「マドリーン号」が目的地に到着するまでに7日かかると見込んでいる。（了）
出典元：LBC：‘We will act accordingly’: Israel threatens Greta Thunberg ship heading for Gaza(6/4)
