黒人差別、ヒトラーを賞賛、奴隷制を支持…若手共和党リーダーたちの会話が漏洩

アメリカの共和党若手全国連盟(YNRN)のリーダーたちが、チャットで差別用語を使用して、会話をしていたことが明らかにされた。
「反対票を投じた者は全員ガス室行きだ」
米メディア「POLITICO」が入手した「Telegram」チャットの中で、共和党若手全国連盟(YNRN)のリーダーらは、議長選出の投票について会話を交わしていたという。
この連盟は、共和党の18歳から40歳までの1万5000人の会員を擁する政治組織で、会話に参加していた人の多くは、既に政府や政党の政治現場で働いており、中には州上院議員を務めている者もいたそうだ。
チャットのメンバーは会話の中で、黒人を「猿」と呼び、「すごい、ヒトラーを愛している」などと発言していたという。
また、奴隷制を支持している共和党員を称賛。同組織の議長を務めていたピーター・ジュンタ氏は、6月に送ったメッセージの中で、「反対票を投じた者は全員ガス室行きだ」と発言していたそうだ。
7カ月以上、12人の会話
「POLITICO」が入手した会話は、ニューヨーク州やカンザス州、アリゾナ州、バーモント州の若手共和党リーダーたちの間で、7カ月以上にわたって交わされたものだという。
またこの会話は、1月初旬から8月中旬にかけて、ミレニアル世代とZ世代の共和党員12名の間で共有され、2900ページにも及んでいるそうだ。
彼らは会話の中で、トランプ大統領の強硬路線を支持し、全米の若手共和党組織を掌握しようとしていたという。
しかし「POLITICO」が調査を開始して以来、グループチャットのメンバーの1人は職を失い、もう1人は内定を取り消されたそうだ。
ニューヨーク州知事のキャシー・ホークル氏をはじめとする民主党員は、これらの会話に憤慨しており、共和党の議員らも非難しているという。
共和党若手全国連盟も、人種差別的な発言を繰り返した現在の議長の辞任を求めているそうだ。(了)
出典元:POLITICO:‘I love Hitler’: Leaked messages expose Young Republicans’ racist chat(10/14)
出典元:The Guardian:Trump says US looking at land attacks in Venezuela after lethal strikes on boats – live(10/15)