AIで生成された「ホームレス男性」の画像、いたずらで警察官が出動

アメリカで、AIにより作られた「ホームレス男性」の画像が話題となり、警察が警告を発している。
人々がいたずらで家族などに画像を送信
その画像は、AIによって生成され、ぼさぼさの髪の男性が誰かの玄関先や、家の中にいる様子が映っていた。
そして人々がいたずら目的のために、画像を友人や家族に送信し、パニックに陥った様子をSNSなどに投稿しているという。
しかもこのいたずらにより、実際に警察へ通報されることもあり、警察官が出動するケースもあるそうだ。
The viral “AI homeless man prank,” which involves artificially generated images of a “homeless man,” has prompted police warnings over safety concerns.
READ MORE: https://t.co/Ofy2uKHizd pic.twitter.com/4qjHd1Ql1d
— ABC News (@ABC) October 17, 2025
警察がいたずらに対して警告
ミシガン州やニューヨーク州、ウィスコンシン州の警察署は、このようないたずらについて公に警告を発したという。
ニューヨーク州ヨンカーズ警察などは、このいたずらがすでに「数回」発生しているとし、次のようにSNSに投稿している。
「警官たちは、本物の侵入者のように思える通報に対し、(パトカーの)ライトとサイレンを鳴らして迅速に対応しています。そして、誰もが冗談だと気づいて初めて、出動を中止するのです。いたずらが発覚する前に警官が現場に到着し、存在しない『侵入者』を捕まえるために家の中に突入すれば、出動中の警官と家にいる家族の安全にとって、深刻なリスクとなります」
マサチューセッツ州のセーラム警察署も、今月初め、このいたずらに関連する複数の911番通報を受け、これまでに3件の事件を捜査しているという。
そして、通報はいずれも本当に家に侵入されたと信じていた人々によるもので、このいたずらは「大きな恐怖を引き起こしている」と述べている。
セーラム警察署は、いたずらの行為者が、マサチューセッツ州法に基づき、緊急サービスへの虚偽の通報で刑事訴追される可能性があると警告した。(了)
出典元:ABC News:Police departments issue warnings on AI ‘homeless man’ prank(10/17)