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ローマの遺跡が修復中に崩れ始め、作業員が死亡【映像】

ローマの遺跡が修復中に崩れ始め、作業員が死亡【映像】
X/The Informant@theinformant_x

有名なコロッセウム(円形闘技場)の近くにある中世の塔が突然崩れ出し、修復作業中だった作業員らが負傷、うち1名が死亡した。動画がSNSに出回っている。

 

13世紀に建てられた塔

 

ローマの中心部にあるトレー·ディ·コンティ(Torre dei Conti)は、13世紀に教皇のインノンケンティウス3世によって建てられた塔だ。

 

一時期は市職員のオフィスだったこの塔だが、外壁が植物に侵食されて脆くなったため、2006年から使われなくなっていた。その後大規模な修復工事が行われ、来年には工事完了の予定だった。

 

崩落は10月3日午前10時30分頃に2度続けて起こった。この時、塔内で作業していたOctay Stroiciさん(66才)は大量の瓦礫の下敷きになり、約12時間後に救出されたが、病院に搬送されてから約1時間後に死亡した。

 

負傷したもう1人の64才の作業員は、意識はあるものの重体だとのこと。

 

SNSに投稿されている動画は、2度目の崩落の様子。この時は、クレーン車で救出作業中だった消防隊が慌てて避難したとのこと。

 

 

メローニ首相からの哀悼

 

イタリアのメローニ首相は、作業員のStroiciさんの死亡が確認された直後、次のような哀悼のメッセージを発表した。

 

私自身からも、そして政府の代表としての立場からも、深い悲しみと哀悼の意を表します。Octay Stroiciさんは崩落したローマのトレー·ディ·コンティで働いていて死亡しました。私たちは、言葉にできないほどの悲しみの中にいるご家族や同僚の方々と共にあります。

 

トレー·ディ·コンティの修復は、EUからの資金提供を受けた4年がかりのプロジェクト。建物全体の構造を強化すると同時に、照明や給水のシステムを全て新しくすることになっている。文化的催しのためのカンファレンスルームやサービスセンター、博物館のような展示場なども新設される。(了)

 

出典元:Metro:Trapped worker dies after medieval tower collapses in the centre of Rome(11/3)
出典元:Independent:Worker trapped for 11 hours under partially collapsed medieval tower in Rome dies after being pulled from rubble(11/4)

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